TOMOOが「誰の記憶でもないのに泣ける」と感銘を受けた曲─亀田誠治と音楽談議
新しい地平を見せてもらった1曲
続いて、TOMOOは空想ドライブミュージックの2曲目にビヨンセの『16 CARRIAGES』をセレクトした。 TOMOO:ここ最近、あんまりカントリーだなって思うような曲は聴いてなかったんですけど、最近お世話になっているミュージシャンの方におすすめしてもらって。夜中に聴いたら目がカッと開いて(笑)。「何だこれ」ってなって。このアルバム(『Cowboy Carter』)自体がまず新鮮に感じたんですけど、スッと入ってくる感じもしつつ、でも自分にとっては最近全然聴いてなかったし、ビヨンセが新しい試みをやっているのもあって、新しい地平を見せてもらったみたいな。何かを破られるような気持ちになったんですよね。 亀田:新しい地平を見せてもらったみたいなことがカナダのドライブとシンクロする感じなんですかね。 TOMOO:さっきの曲は懐かしい気持ちで選んだんですけど、これは今の自分のこれからみたいな気持ちでもしカナダに行くとしたら、この曲はアメリカに焦点がすごく当たっている曲だけど心持ちとして聴きたいなって。 続いて、TOMOOはReiの『We』を紹介した。 TOMOO:私はピアノ演奏者なのに、めっちゃギターが多い選曲になりましたね(笑)。 亀田:それはカナダの景色とか関係あるのかしら。 TOMOO:そうかもしれないですね。あと季節も夏に行った思い出があるので、こういうギターのサウンドって湿っぽいとはあんまり思わないから、想像する気候とかがピアノよりも湿度がないイメージがあって、自然とそっちにいってるのかもしれないですね。 亀田:からっとしているというか。風が通り抜けるような。 TOMOO:あっ、風が通り抜けるからですね。 亀田:Reiさんとは交流があるんですか? TOMOO:全くないんですけど、何年も前からずっと好きで。一度だけ同じイベントに出たことがあるんですけれど、会場も全然違うようなフェスだったんです。駅で見かけてしまって。 亀田:追いかけないと。 TOMOO:「無理」って(笑)。でもお客さんとしてライブには2、3回行ったことがあります。