早稲田卒31歳、年収750万円の管理職「多忙な仕事を続けるか、転職すべきか?」→けんすうのアドバイスが実践的だった!
「けんすう」の名で発信を続ける連続起業家・古川健介氏のもとには、中高生から大人まで様々な人たちの相談が寄せられる。当連載「けんすうの頭の中」では、心のモヤモヤがスッキリ晴れる、けんすう氏の回答を紹介する。第10回は「ハードワークを続けて良いのか」と悩む30代男性からの相談だ。 【この記事の画像を見る】 ------以下、けんすう氏のnoteとマシュマロに寄せられた相談・回答をお届けします------ ● ハードワークをしてきたが…このままでいいのか? この度は、キャリアについてご相談させていただきたく、投稿いたしました。結論から申し上げますと、「現職を続けるべきかどうか」で悩んでおり、アドバイスをいただければ幸いです。 ■プロフィール ・31歳早稲田大学文系学部卒業 ・ベンチャー企業の管理職 ・既婚で住宅ローンあり(現在年収750万円) ■悩みのポイント 業務は難易度が高く、裁量もあるためやりがいを感じています。 ただ、基本的には週6日、朝8時から夜22時過ぎまで働く生活で、時には泊まりや日曜出社も必要です。 また、管理職として定期的にメンバーを食事や飲みに連れていくことも業務の一環であり、22時から飲み始めると2時頃までになることもあります。 このような働き方について、「まだ頑張りたい」という気持ちはあるものの、体力的に限界を感じることもあります。また、今後家族との時間が増えていくことを考えると、このまま今の会社で頑張り続けるべきか、自信が持てません。
■ご相談したい点 ・ベンチャー企業の管理職であれば、これくらいの忙しさは通常なのでしょうか? ・今はキャリアの基盤を築く時期と捉え、40代以降のキャリアの可能性を広げるために現職でさらに力をつけるべきなのでしょうか? ・それとも、転職して時間の確保を始めるべき時期なのでしょうか? 今の会社には強いこだわりはありませんが、新卒以来努力を続けてきた場所なので、やり切りたい気持ちもあります。 ただ、どこまでを「投資の期間」と考え、報われる日は本当に来るのか、と不安に感じることもあります。 先日、記事『人生設計「30年後に年収5000万円」の壮大な勘違い』も拝見し、20代での努力は正しかったと感じる一方で、40代を見据えて30代の過ごし方や家族との関わり方について正解が見えずに悩んでいます。 同じ会社でのみ働いてきたゆえに視野が狭くなっているのか(コンコルド効果?)、給料を維持しつつ体力面ややりがいのバランスが取れる他の仕事をさがすべきか、ぜひご意見を伺いたいです。何卒よろしくお願いいたします。 ● けんすう氏の回答は? なるほど! まず、【ベンチャー企業の管理職であれば、これくらいの忙しさは通常なのでしょうか?】というご相談なのですが、普通の回答としては「会社による」になります。 ベンチャーかどうか、大企業かどうか、よりも「会社の個体差のほうが大きい」という感じでしょうか。 ベンチャーはハードワークだ、という考えのところもありますが、一方で、ベンチャーは採用力が低いので、生存戦略として「働きやすさをアップして優秀な人材を採る」とかもあります。大企業でも同じですね。 次に【今はキャリアの基盤を築く時期と捉え、40代以降のキャリアの可能性を広げるために現職でさらに力をつけるべきなのでしょうか?】というご相談について。 これはこれで「シンプルに会社で働く時間を増やすのがいいのか?」はあると思います。たとえば、上記のような働き方だと「自分で本を読んだり、スキルを磨く時間がない」という考え方もありますよね。