「競りはロマン」 “暇つぶし”にのめり込む…異色経歴35歳社長が狙う一番マグロ
■来年の初競り「2億は用意しないと」
初物マグロを客に振る舞うため、店へ向かいます。車内では部下たちと会話が弾みます。 店の板前 武政さん(25) 「(Q.一番マグロは手に入らなかったが?)僕らも悔しい思いしたので、来年は買えるように」 かきだ大将 「なんでかっこつけるんだよ」 店に着くと、140キロの大間産マグロが到着していました。和気あいあいとした雰囲気のなか、マグロの解体を進めます。 マグロが店のカウンターに並びました。 趣味の釣り、社員へ振る舞いたいという思いから始めた店は、今や東京・新宿駅近くの高層ビルの19階に店を構えるまでに成長しました。開店してから1年半、客入りは好調だといいます。 かきだ大将 「昔は普通の会社員。社長になってお寿司屋さんに行った時、値段なんか聞かずに好きなだけ食べられるようになり気分良かった。それを疑似体験してもらいたいというのが、始めた時からのコンセプト」 人気はおかわり自由のコースで、厳選されたネタを安い値段で楽しめるのが売りです。5日も正午に店がオープンすると、カウンター席は予約客でいっぱいになりました。 かきだ大将 「きょう買ってきました。初競りのマグロです。今年はいい年になると思います」 客を前に笑顔がこぼれます。初競りのマグロは今後、1万2000円から1万5000円のコースで提供する予定です。 客(20代) 「おいしかったです」 「いいスタートダッシュが切れそうです」 寿司店の経営に力をいれる蛎田さん。一週間のうちの5日が寿司店、残り2日が人材紹介会社の社長業となっています。 ホールスタッフ 北村さん(28) 「市場に行けばすごい量を仕入れてくるので、もう慣れたものかなと」 武政さん 「(Q.大将はどんな人?)リーダーという感じ。彼の言う方針に従って、彼を先頭に頑張っていきたい」 今や寿司店のほうがもうかりそうな勢いだといいます。今後の展望については、次のように話しました。 かきだ大将 「高いお寿司がどんどん高くなっている。物価高の影響も含めて。もともと中間だった寿司屋も高くなってる。僕がその中間を、ちょうど空いたところ(を狙って)高級な店に近いものを味わってもらえるよう、うまく作れれば」 来年の初競りの目標はこのように話しました。 かきだ大将 「来年は2億は用意しないと。とにかく僕は買えるまでやる。僕が寿司屋である限り、必ずどこかで(一番マグロを)買って」 (「グッド!モーニング」2025年1月6日放送分より)
テレビ朝日