首都圏中古物件の反響価格が上昇。駆け込む前に冷静に判断!「住宅購入の原則」
中古住宅購入時に注意すべきポイント
中古物件の購入時には新築物件の購入時にはない中古物件ならではの注意点があります。 そこで中古住宅を購入する際に注意すべきポイントをまとめると、次のようになります。 ●建物に構造上の欠陥や雨漏り、シロアリ被害の形跡などはないか 建物に構造上の不具合(耐震強度不足等)や雨漏り、シロアリ被害、建物の傾きなどの重大な欠陥があると、購入後に高額な補修費用がかかってしまいます。 したがって購入前に専門家によるホームインスペクション(住宅診断)を行っておくと安心です。 ●再建築や増改築ができない物件ではないか 築年数が古い物件の場合には建築後の法改正などで建て替えができなかったり(再建築不可)、建ぺい率や容積率が今の建物よりも小さくなっていたりすることがあります。 また違法な改造や増築が行われていることもあるので、建築確認申請書や検査済証などで確認すると共に、不動産仲介業者にも必ず確認しておきましょう。 違法建築の場合には購入後に増改築ができないばかりでなく、銀行から住宅ローンの融資を受けられないこともあります。 ●土地の境界線を確認する 特に古い物件の場合には隣地との境界線が不明確になっていることが多いので、境界杭の有無を自分の目で必ず確認しておくようにしましょう。 ●エリアの情報収集も忘れずに行う これは中古物件に限ったことではありませんが、地価相場の動向やハザードマップによる自然災害発生の危険度の確認、近隣施設や交通の便など、エリアの情報収集も忘れずに行っておくことが大切です。 ●契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)の内容を確認しておく 契約不適合責任とは、売主がどこまでの瑕疵(欠陥)について責任を負うのかを定めた取り決めです。 契約不適合責任の期間は売主が個人の場合には3か月程度が一般的ですが、築年数が古い物件の場合には売主と買主との合意によって「売主は契約不適合(瑕疵担保)責任を一切負わないものとする」という特約を結ぶこともできます。 詳しくは契約書に明記されているので、責任の範囲と期間がどうなっているのかについて事前に確認しておく必要があります。