尹大統領「庶民に苦痛与える犯罪は厳しく処罰」 「警察の日」式典で
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日、警察庁で開かれた「警察の日」の記念式典に出席し、「庶民に苦痛を与える(身近な)民生犯罪を最後まで追跡し厳しく処罰しなければならない」として、「犯罪の収益や資金源を回収し、犯罪の連鎖を根本的に断ち切ってほしい」と強調した。 尹大統領は異常な動機による犯罪や暴力団の活動領域拡大、薬物、オンライン賭博、フェイクニュースなどを「これまでなかった新たな脅威」と指摘し、「従来の治安活動の方式だけでは国民の命と安全を新たな脅威から守ることは難しい」と強調。「社会の変化と新しい状況に合わせ治安能力を高め、発展させていかなければならない」と述べた。 また、「先端技術の発展速度に合わせ、警察の先端捜査能力も画期的に向上させなければならない」とし、「『ディープフェイク』(AIで生成した偽の画像・動画)などの虚偽のコンテンツに対応するシステム開発に拍車をかけ、関係機関と協力しデジタル性犯罪を根絶しなければならない」と述べた。 そのうえで、「皆さんの大きな使命と献身にふさわしいように、今後、さらに積極的な支援を展開していく」と述べ、新たな警察病院の早期建設や免責規定の拡大など警察官の処遇改善を約束した。 式典は2005年以来、19年ぶりに警察庁庁舎で開催された。韓国大統領室によると、現職大統領が警察庁庁舎を訪問したのは12年以来となる。
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