特殊金属エクセルの長野新工場が稼働。金属抵抗材料、増産対応とBCP対策
特殊金属エクセル(本社・東京都豊島区、社長COO・水谷徳次郎氏)は、xEVや電子デバイスなどに搭載される金属抵抗材料の増産対応とBCP対策のため、長野営業所(長野県上田市)の敷地内に新工場を完成した。1月から試運転を開始する。敷地約1362平方メートル、延べ床面積約450平方メートルで金属加工機、検査機、脱脂機を新設し、防塵・温湿保持設備などを備えており、投資額は約3億円。 xEVや産業用・民生用電子機器ではバッテリーマネジメントの重要性が高まり、電流検出や制御に不可欠な電流検出用シャント抵抗器の需要が世界的に増加傾向にある。 同社は埼玉事業所で金属抵抗材料を生産しており、顧客の増産要求に対応可能な生産体制を構築するとともに、サプライチェーン寸断リスクを低減するBCP対策の狙いもあり、長野県に新工場を建設した。モバイルライトクレーンなど電動化・省力化機器も活用し、女性の働きやすさにも配慮している。 埼玉事業所と同等の品質管理体制を構築中で、作業標準の整備、新規採用者の埼玉事業所研修による技能伝承を進めている。