ジョブズのメッセージから学ぶ、「自身に問いかけるべき3つの質問」
その2:今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?
ジョブズは、癌で余命いくばくもないと診断されて以来、毎日、文字通り鏡の前に立って、この質問を自分に問いかけていたと言います。 ジョブズはこう述べます。「この問いに対する答えが『ノー』である日があまりに長く続くと、これは何かを変えなければならないというサインだとわかった」 私の場合、人生とキャリアにおける今のこの段階で、これと同じ質問を毎日自分に問いかけたとしたら、その答えはきっぱりとした「イエス!」でしょう。そう言えるのは、私が情熱を傾けてやるべきことをやっており、自分の目的意識にかなう生き方をしているからです。 読者のみなさんにも、私と同じように、自分に問いかけてみることを強くおすすめします。勇気を出して自分自身に向き合い、毎日、1日のはじまりにこの質問を問いかけてみてください。 自分の気持ちを確認するなかで、心に湧き上がってくる感情に注意を払いましょう。 自分に正直になると、望んだ人生を送っていないことを認めるのが怖くなるかもしれません。けれども、方向を転換し、何か新しいことをはじめるにはこの方法しかありません。その「新しいこと」が、ひょっとするとあなたの天職かもしれないのです。
その3:私は、自分が心から愛することをやっているか?
冒頭に引用した発言でジョブズが述べていたように、「誰かの人生を生きること」は、自分の人生を無駄にすることにつながります。 それよりも、自分が担うべき役割を見つけるべきだと、彼は力説します。 自分が心から愛せることを見つけなければいけません(中略)。仕事は、人生で多くの部分を占めることになりますし、真の意味で満ち足りた状態に至るには、「これは最高の仕事だ」と思えることをするしかありません。 そして、最高の仕事をする唯一の方法は、自分が心から愛することをすることです。 自分が心から愛することをしていれば、目的意識が生まれ、朝起きる時のやる気の糧となります。ウォーレン・バフェット氏の言葉を借りるなら、「タップダンスしながら仕事に向かう」気持ちになれるのです。 ハーバード・ビジネス・レビューに掲載されたある研究も、仕事に没頭して幸せでいるためには、自分の仕事に意義があり、自分の貢献が重要な成果を上げるのに役立っている、と実感できることが必要だと結論づけています。 自分の仕事に目的意識を見出し、自分のしていることを心から愛することができれば、その人の幸福度が上がるだけでなく、生産性も向上します。 この記事をしめくくるにあたって、希望が持てる話をしましょう。 「自分が愛することが何かわからない」という場合は、それを見つける最初のステップとして、まずは「自分がやるべきこと」を見つけるよう、おすすめします。 ただ、私の言葉を鵜呑みにしてはいけません。スティーブ・ジョブズも、そう望んでいることでしょう。 ──2023年3月7日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 Source: Harvard Business Review Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2023 Mansueto Ventures LLC. 訳: 長谷睦(ガリレオ)
長谷睦(ガリレオ)