ダイバーシティ、違いを活かすとは?
コーチングマネジメントは、ダイバーシティ・マネジメント
ICF(国際コーチング連盟)によるコーチのコア・コンピテンシーの中には、次のような項目があります。 4-1.コーチは、クライアントのコンテクスト(たとえばアイデンティティ、とりまく環境、経験、価値観、信念等)の中で、クライアントへの理解を深めようとしている。 4-5.コーチは、クライアントの感情、ものの捉え方、懸念、信念、提案を表現することを承認し、支援している。 7-3.コーチは、クライアントの考え方、価値観、ニーズ、欲求、信念について問いかけている。 コーチングを学ぶ前だったらしていただろう関わり方は、一見、上司として当たり前のアプローチのように思えるかもしれません。しかし、良かれと思って「それは違うよ。XXXの方が上手くいく」と、自分の成功体験に基づくアプローチを伝えて終わってしまっては、他者のもつ新しい視点を蔑ろにしてしまう可能性があります。 コーチである私たちは、コア・コンピテンシーをはじめとして、ダイバーシティ&インクルージョンを体現するための様々なコンセプトやツールを手にしています。コーチングマネジメントを学ぶことは、ダイバーシティ・マネジメント能力を高めていくことにつながるといえるのではないでしょうか。 (日本コーチ協会発行のメールマガジン『JCAコーチングニュース』より、許可を得て転載)
【著者】 大場幸子 株式会社コーチ・エィ 慶應義塾大学法学部卒業。早稲田大学 大学院経営管理研究科 経営学修士(MBA)。キャリアコンサルタント(国家資格)。リクルートに入社し、採用や組織開発に関するコンサルティング営業に従事。その後、1年間のサバティカル期間に20か国を遊学。以降、P&Gジャパン、石油資源開発にてダイバーシティマネジメント、人事制度設計等の戦略人事に従事し、経営層と共に組織風土改革をリードする。トップダウン、ミドルアップ双方による企業変革への関心が高まり、大学院にて変革マネジメントを研究。さまざまな企業にて組織開発支援を行いたいとの思いからコーチ・エィに参画。
大場幸子(コーチ・エィ)