ピーコさん死去 79歳 “おすぎとピーコ”で活躍 左目の摘出手術も経験した半生を振り返る
双子のタレント、“おすぎとピーコ”としてバラエティー番組などで活躍したピーコさんが、9月3日に亡くなっていたことがわかりました。79歳でした。タレントやファッション評論家として活動を続けたピーコさんのこれまでを振り返ります。 【画像】敗血症のため亡くなったピーコさん
■双子で活躍“おすぎとピーコ” 辛口ファッションチェックでも人気に
幼い頃からファッションに興味を持っていたピーコさんは、専門学校卒業後、衣装デザイナーとして活動。1975年に“おすぎとピーコ”として、双子の弟で映画評論家のおすぎさんとともに芸能界デビューすると、息ぴったりの掛け合いや毒舌を交えた軽快なトークで様々なテレビ番組に出演しました。 タレントとしてテレビなどに出演する一方で、ファッション評論家としても活動していたピーコさん。辛口な“ファッションチェック”で、ユーモアなコメントを交えた愛のあるコメントがお茶の間で親しまれ、人気を博しました。 また、ピーコさんはまだ社会の理解が進んでいない昭和の時代に同性愛者であることを公言。カミングアウトしたことで世間からの風当たりが強かったそうですが、自身の半生を書いた本で、公表してメディアに出ることについて「私がメディアに出てることが、どこかのゲイの糧になったり、勇気のもとになったりしてれば、それでもいい。そのくらいに思っているの」とつづっていました。(『ピーコ伝』ピーコ・文藝春秋刊 ※現在は電子版のみ発売中より)
■病との闘い、がんで左目を摘出
私生活では1989年、ピーコさんが44歳のとき、目の中にできるがんを患い、左目の摘出・義眼手術を受けました。 退院時、報道陣の取材に対し、ピーコさんは「“片目なくてもこんなに元気に生きています”というのが、みなさんに分かってもらえれば」と明るく話す姿を見せましたが、「2つあるものが、1つになることに関してはびっくりしなかったんだけど、がんのようなものでしょ?それを聞いたときには、やっぱり“あ~”って・・・」と診断を受けた際の心境を明かしていました。 関係者によると、ピーコさんは去年6月から施設に入っていましたが、今年8月、敗血症のため入院。9月3日に、病院で息を引き取ったといいます。葬儀はすでに営まれたということです。