「元カレと和解した中森明菜の出場に現実味」 紅白歌合戦、サプライズ枠は誰になるのか 「B'zも確定的」
「B'zの紅白初出場も確定的」
同じ演歌歌手でも初出場をつかんだ新浜レオン(28)は事情が異なる。 「新浜は演歌歌手ではありますが、社長の演歌枠での採用ではない」(前出の関係者) ならば、なぜ初出場の切符を手にしたのか。 「彼はB'zと同じ『B ZONE』グループの所属ですが、NHKはかねてからB'zの紅白招聘(しょうへい)が悲願でした。そのB'zは今年、NHK連続テレビ小説『おむすび』の主題歌を歌っており、サプライズ出場がささやかれていた。新浜はバーターで初出場を決めた可能性が高く、B'zの紅白初出場もこれで確定的だといわれています」
障壁となっていた「元カレの存在」
もっとも、今一番“サプライズ”を熱望されているのは中森明菜(59)だろう。先の芸能デスクの話。 「明菜の活動に関して、障壁の一つとなっていたのが元カレの存在でした。彼女は前事務所の代表男性と交際していたのですが、2年前に関係を清算。新事務所を立ち上げたという経緯があります。男性は彼女の動きに激怒。一時期、各テレビ局に“過去の映像の権利などはうちで管理している。勝手に明菜の映像は使わせない”と触れ回っていました」 今年5月、そうした状況に変化が起きた。 「新事務所の代表に男性の姉が就任。男性も矛を収めて、今は彼女とビジネス上の協力関係を再構築したとみられています」(同)
出場は現実的
最大の障害を乗り越えた明菜は実際、5月以降、活動を本格化させている。 「7月には都内でファンクラブイベントを開催。また11月には、彼女が参加した香取慎吾のソロアルバムも発売されています。NHKも繰り返し彼女の特集番組を組んで復活を後押ししている。出場は現実味を帯びています」 明菜が紅白の舞台に返り咲けば、落ち込んだ世帯視聴率も回復が見込まれよう。
「勝負にこだわっていたところが面白かった」
だが、05年に司会を務めた、みのもんた(80)は嘆くことしきり。 「昔は三波春夫さんや北島三郎さんなどベテラン勢がいました。でも、そんなベテランだって、その年にヒットした曲がないと紅白には出場できなかった。それに、最近の紅白は歌合戦になっていません。勝負にこだわっていたところが面白かったはずなのにね」 1974年から連続9回、白組の司会を務めた山川静夫氏(91)もこう語る。 「僕の言いたいのはね、番組のタイトルにこだわるべきだということ。紅白っていうのは、男女が合戦をするわけですよ。しゃれではあるけれど戦う。その面白さでやっているわけです。だからこそ、真剣に歌っていただきたい。あとは今年はやった歌もいいけれど、懐かしい古い歌もあってほしいよね。そうすればみんなで楽しめますしね」 中高年層にも目配りしてちょっとだけ原点回帰した、今年の紅白のテーマは「あなたへの歌」。大みそか、全世代の「あなた」に歌は届くだろうか。 前編【「メンバーの意思は固かった」 Snow Manが紅白を辞退した本音とは 旧ジャニ「ゼロ」の真相と交渉の舞台裏】では、旧ジャニーズ勢の復活が見送られた舞台裏について報じている。 「週刊新潮」2024年12月5日号 掲載
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