伊達博の建て替え巡り「入札への手続きに法律違反」住民が宇和島市を提訴【愛媛】
宇和島市立伊達博物館の建て替え計画を巡り、入札に至る手続きの中で文化財保護法に違反しているなどとして、市民の男性が18日、市を訴えました。 訴えを起こしたのは「伊達博物館建替事業の見直しを求める宇和島市民の会」のメンバーで、宇和島市に住む75歳の男性です。 伊達博物館をめぐっては建て替え工事の入札で不調が続き、今年9月の定例市議会で関連費用を積み増し53億9000万円とする補正予算案が出され、可決されていて、市は18日付で3回目となる工事の入札を公告しました。 原告の男性はこれにあわせて18日に市を提訴していて、訴状によりますと、文化財保護法に基づいて入札前に行うべき発掘調査で、文化庁に通知すべきところがされておらず違法だと指摘しています。 そのうえで、仮に正しい手続きをせず入札を推し進めた場合、積み増しされた入札予定価格の7億5000万円などを市長が市に支払うべき、などと訴えました。 市は提訴について「訴状が届いていないので、コメントを差し控える」としています。