2ナノ半導体量産へ ラピダス着工1年
ラピダスの社員数は現在約500人だが、2027年の量産開始時には1000人規模となり、相当数の社員が千歳へとやってくる。小池社長は、苫小牧から千歳、北広島、札幌を経て石狩へと至るエリアを「北海道バレー」と位置付け、新たなアイデアを提案する企業や人とタッグを組み、「共に新たな価値を生み出したい」と話した。 そんなラピダスの動きに呼応する企業のひとつが日本通運だ。8月、恵庭で面積約5万平方メートルの大型物流倉庫を操業した。 倉庫を建設した理由は、ラピダスのビジネスパートナーとなる企業が国内のみならず海外からも多数やってくるとみているためだ。倉庫内には雪冷房システムを導入した。環境負荷を減らすことが狙いだが、海外企業が環境面を重視する傾向にあることも関係している。 杉村さんは、市内の繁華街の状況についても話を聞いた。訪れたのは千歳市商店街振興組合連合会。齊藤元彦理事長は「工事が進むにつれて人流が増えた。観光客も多く訪れるようになり、千歳は通過点から拠点へと変わりつつある」とする。
杉村さんは、「千歳は今後も人口が増え、北海道では例のない企業城下町になるのではないか」と説明。今後の発展に期待するとし、「ラピダスにもまちづくりに積極的に関わってほしい」と提言した。 (2024年9月21日放送、テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)