陸前高田のりんご×徳川はちみつ。テレビ塔で食べる夏のアイス!/愛知
テレビ塔も夏本番だ。名古屋テレビ塔1階のセレクトショップ「エシカル・ペネロープTV TOWER」にて、ご当地アイスクリーム「希望のはちみつりんご」が発売となり、好評を得ている。愛知商業高校のユネスコクラブがプロデュースしたアイスで、学校の屋上で採れる「徳川はちみつ」に、岩手県陸前高田市産、シャキシャキ食感の「米崎りんご」を使用。なおこのアイスクリームの価格(1カップ240円)には1個につき「8円」の募金分が加算されており、東日本大震災で被害の大きかった陸前高田市の復興支援のために寄付される。
■徳川はちみつと、ごろごろ皮付きの「米崎りんご」のマッチングが爽やか! このご当地アイスクリームを発案したのは、地域の活性化について学ぶ愛知商業高校のユネスコクラブの女子生徒たち。同校の屋上で採取している「徳川はちみつ」を使い、学校近くの手作りアイス工房「ぷらんぼん」の協力により、昨年2月に完成した。はちみつとの相性が抜群だったこともあり、特産品づくりに一役買いたいという思いのもと、東日本大震災からの復興を目指す陸前高田の特産品「米崎りんご」を使用。しっかりとした食感と爽やかな酸味が特徴の「米崎りんご」が、香り高く濃厚な「徳川はちみつ」がさらりと溶け合い、シャキシャキ感も楽しい涼やかな、夏にぴったりのデザートに。皮付きのりんごがごろごろと入って食べごたえもあり、子どもから大人まで年齢や性別を問わず、ファンを増やし続けている。
■被災地支援も“フェアトレード”も、大切なのは仕事を作ること この夏から手作りアイス「希望のはちみつりんご」の発売をスタートしたテレビ塔1階の「エシカル・ペネロープTV TOWER」は、“フェアトレード”と“エシカル・ファッション”をテーマにしたアイテム、加えてテレビ塔グッズを扱うセレクトショップだ。人、環境、社会に配慮しつつもデザイン性の高い服やアクセサリー、雑貨などを販売し、新しい時代のショップとして注目を集めている。代表の原田さとみさんは、このアイスクリームをショップで取り扱う理由をこう語る。 「私たちが大切にしている“フェアトレード”とは、弱い立場にある小さな規模の生産者や職人に労働条件の正しい仕事を作り、公正な価格でできた商品を買い取ること。東北で被災して困っている方に対して、仕事を継続的に創出することは、彼らの生きる歓びとなって誇りにつながります。これはまさにフェアトレードの考え方です。思いやりの心です!」 被災地である陸前高田のりんご、名古屋で採った徳川はちみつ、そして同じく地元のアイス工房という3つの強みが結びついた「希望のはちみつりんご」という商品にごく自然に共感を抱いたという。 「高校生たちの未来への大きな学びになることがすばらしいですよね。女の子たちみんな、一生懸命で本当にかわいいんです。」 東日本大震災からまもなく三年半。晴れやかな気持ちで夏を過ごすことのできない人々は、まだまだたくさんいる。このアイスクリームの確かなおいしさは、私たち一人ひとりにまだできることがあるはずだと、思い出させてくれるだろう。 (編集プロダクションエディマート 大塚亜依)