33歳の鈴木聡美、パリで「自分を超えたい」200メートル平泳ぎでも五輪切符「誰よりも練習をしている自信がある」【競泳・五輪代表選考会】
◆競泳・パリ五輪代表選考会 第6日(22日、東京アクアティクスセンター) 女子200メートル平泳ぎ決勝で、鈴木聡美(ミキハウス)=福岡県遠賀町出身=が2分23秒09の1位となり、日本水泳連盟が定めた派遣標準記録を突破して五輪代表入りを決めた。 ■SNS騒然「合成…じゃないよね」橋本環奈が降臨【写真】 前半からハイピッチで繰り出すストロークは最後まで衰えない。果てなき向上心で築き上げた強靱(きょうじん)な肉体と新たなフォームは、鈴木に200メートルでも「復活」の2文字をもたらした。19日の100メートル平泳ぎに続くパリ切符を手にして「両種目ともメダルと自己記録を更新したい。自分を超えたい」と力を込めた。 三つのメダルを獲得した2012年ロンドン五輪では200メートルで最高成績の銀に輝いた。近年はスピード重視のトレーニングが主で、地元福岡で行われた昨年の世界選手権は50メートルと100メートル代表だったが闘志は衰えない。「もう一度200メートルにも挑戦したい思いがあった」と心に決めていた。 「誰よりも練習をしている自信がある」。そう言い切れるほどの研さんを積んできた。「100メートルのトップスピードで脈と息も上がったきつい状態で、どれだけ体を動かせるかという持久の練習も多く行ってきた」。準備に一切の妥協はなかった。 競泳の日本勢では史上最年長の33歳で五輪を迎える。初の大舞台となる若手も多い中で、けん引役も担う。「記録が上がっている以上、私も引っ張り、いい刺激を与えられたら」。あくなき挑戦者は、背中で日本競泳陣を花の都での躍進に導く。(山田孝人)
西日本新聞社