総合格闘家のコナー・マクレガーがチェルシー買収に興味？！(写真・ロイター／アフロ）

サッカーのプレミアリーグの名門チェルシーのオーナーであるロシア人実業家のロマン・アブラモビッチ氏（55）がクラブの売却を決断したことを発表した。ロシアのウクライナへの軍事侵攻の影響を受けてプーチン大統領と親交のある同氏の資産が、英国政府から凍結される可能性があったため、同氏は、すでにクラブの管理と運営をクラブの財団に委譲していたが、 この日、クラブの所有権の売却を決意した。 　同氏は声明で「クラブの所有権に関する憶測報道に対処したい」として、「私は常にクラブの利益を最優先に決断をしてきた。現在の状況を考え、クラブを売却する決断をした。クラブ、ファン、従業員、そしてスポンサーやパートナーにとって最善であると考えた」とクラブの売却理由を明かした。 　チェルシーは、同氏へ18億2000万ユーロ（約2330億円）の借金があるが、その負債も帳消しにする考えだという。また売却による利益を寄付するための慈善財団を設立し、ウクライナの戦争での犠牲者への支援を行っていくという。 　同氏は売却先などを明かしていないが、このニュースに反応したのが、総合格闘技団体「UFC」の元2階級制覇王者のコナー・マクレガー（33、アイルランド）だ。 　自身のSNSに届いた「チェルシーが30億ポンド（約4790億円）で売り出し中。買おう！」というメッセージのスクリーンショットを添えた上で「これ（買収）を検討したい」とツイートした。 　現役ファイターで、格闘界のスーパースターであるマクレガーは、事業家の一面を持ち、英ミラー紙によると資産は1億3500万ポンド（約215億円）ある。だが、この資産では単独での買収は難しいだろう。 　複数の海外メディアによると、売却先として有力なのは、スイス人の富豪、ハンスユルグ・ビース氏とアメリカ人投資家のトッド・ベーリー氏の共同買収だ。 　2003年にアブラモビッチ氏がチェルシーを買収した際の金額は1億4000万ポンド(約230億円)だったが、プレミアリーグ、FAカップの優勝がそれぞれ5回、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの優勝がそれぞれ2回などの強豪クラブに成長させ、クラブの価値は、この19年で約20倍にもなった。選手の年俸だけでも約124億円（1年約25億円）で契約を結んだベルギー代表FWのロメル・ルカクを筆頭に1年の総年俸額は、約243億円となり当時の買収価格を上回っている。