犬を飼う高齢者は認知症リスク4割低く 都健康長寿医療センターが1万人調査
犬の飼育が認知症発症リスクを下げる要因が何かについて今回の研究は結論を出していない。ただ、一連の研究結果について研究グループは、10月11日に研究論文が掲載された国際科学誌「プリベンティブ・メディシン・リポーツ」中で、高齢者が犬を散歩させることで運動や社会的な交流の機会を増やすことが良い効果を上げている可能性を指摘している。
研究グループはまた、日本の犬猫飼育率は欧米より低いことから、今回の研究結果が欧米でも当てはまるかを評価し、犬を飼うことの心理的要因も検討する必要があるとした。今回の同センターの研究とは別に、麻布大学獣医学部の菊水健史教授らの研究グループが「犬は人間に共感する力を持っている」とする研究成果を2019年に発表している。