高いのは仕方がないと諦めてない?「光熱費」を下げる日々のちょっとしたコツ
お金を貯めるには、いかに支出を抑えて貯蓄に回せるかがポイント。むだづかいはないか、予算を減らせるところはないか、定期的な家計の見直しが大切です。電気代やガス代も高騰している今こそ、 まずは光熱費のむだを省いていきましょう。ふだんの使い方を見直しつつ、すぐに実践できる方法を、ファイナンシャルプランナーの丸山さんに教えてもらいました! 【画像で見る】意外と消費電力が多くかかっている⁉家電のこんな使い方 教えてくれたのは▶丸山晴美さん ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー、節約アドバイザー。無理なく効果のある節約術が人気で、メディアや講演会などで幅広く活躍中。節約アイディア満載の『節約家計ノート2025』(東京新聞)など著書も多数。https://www.maruyama-harumi.com/ ■電気代 ■冬の日中は日光を取り入れ、日が落ち始めたらすぐカーテンを 湿度も上げよう 冬の電気代は、暖房を効率よく使用して節約。 「日中はできるだけ部屋に日光の熱を取り入れて、暖めておくこと。日が落ち始めたらすぐカーテンを閉めることで、窓から冷気が入るのを防げます。湿度を上げると暖かく感じるので、温湿度計を確認しながら、暖房と加湿器を併用して」 ■省エネ家電への買い替えが近道! 照明はLEDに 10年前に比べると、今の家電製品は省エネ性能がグンとアップ。 「冷蔵庫やエアコンなど、長時間使用するもので消費電力が大きい家電を10年以上使っているなら、ランニングコストを考えても買い替えたほうが断然お得。照明は消費電力が小さく、寿命の長いLEDに」 ■エアコンの設定温度 【冬】20℃に設定+ ウォームビズ 【夏】28℃に設定+ 扇風機 エアコンは温度設定が肝心。 「冬は室温が20℃になるように設定し、寒ければ厚着をしたり、電気毛布やこたつを使ったりしてウォームビズを心がけましょう。夏は室温を28℃に設定し、扇風機を併用。家族が個々にエアコンを使用するのではなく、1つの部屋で過ごすのもおすすめです」 ■できるだけ保温しない 炊飯器や電気ポットなど 意外と消費電力が多くかかっているのが、炊飯器や電気ポット、ウォーターサーバーなど、家電についている保温機能。 「例えばご飯は、炊飯器で保温するのではなく、炊飯後すぐに小分けにして冷凍保存。必要なときに電子レンジで温めると、節電になります」 ■ガス代 ■給湯器の温度は40℃に 湯量も少なく ガス代の中でも大きな割合を占めているのが、お風呂。 「浴槽に湯をためるときにポイントになるのが給湯温度の設定です。42℃にしていた設定を40℃に変えるだけで、ガス代が節約に。同時に湯量も減らしておくと、その分温める時間が減らせ、節水にもなります」 ■水道代 ■洗濯機のすすぎは1回に まわす前に設定を 全自動洗濯機の場合、基本の設定が「すすぎ2回」になっているものがほとんど。 「最近の洗剤は進化していて、すすぎ1回でOKのものも多く出ています。洗濯はすすぎの際に大量の水を使うので、設定を1回に変えるだけで大きく節水できます」 ■シャワーヘッドを節水のものに 手元で水をオンオフ! 「お風呂の節水は、シャワーヘッドを取り替えるのが手っとり早く、効果的。節水型のものは水圧が高く、少量の水で洗えます。手元で水のオンオフが切り替えられるものも」。水道代はもちろん、ガス代の節約にも◎。 ■今、いちばん値下がりしている通信費は見直すべし! あらゆる価格が高騰している今、値下がりしているのがスマホなどの通信費。 「ここで見直しをしないのはもったいないので、もしまだ踏み切れていないなら、2025年はぜひ検討してみてください。格安スマホに乗り換えるほか、今の使い方に合わせたプランに変更を」 ■美容費、被服費も節約の余地あり! 「例えば美容費は、美容院に行く回数を減らしたり、ネイルはセルフで楽しんだり。被服費は、ファストファッションを活用し、『毎週〇曜日は〇〇が割引』など、意外と頻繁にセールをしていることもあるので、よく行くお店の情報はこまめにチェックを」 ※この記事は2024年12月時点の情報です。 ※投資は元本割れすることがあります。よく検討のうえ、自己責任で行なってください。 * * * 今まで当たり前にしていた設定や使い方を見直してみることが節約につながります。日が暮れたらすぐカーテンを閉めるのは、お金をかけずにすぐ実践できる節約術ですね! イラスト/佐藤尚美 文=徳永陽子