「PS Plus」で無限に遊ぶ!“トロコン”に魅入られたゲームライターが、2024年にコンプor挫折したタイトルを紹介【特集】
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが提供しているサブスクリプションサービス「PlayStation Plus(以下、PS Plus)」。プランは3種類あり、最上位の「プレミアム」ではゲームカタログに登録されている数百本の作品をダウンロードできるほか、懐かしいレトロゲームが中心となる「クラシックスカタログ」など様々な作品を楽しむことができます。 【画像38枚】 また、対応したゲームではプレイ中に特定の条件を達成すると「トロフィー」が獲得できます。獲得条件はストーリーをクリアしたり、アイテムを全種類集めたり、敵を倒したりなど様々。その難易度によって「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」という4種類のグレードに分かれており、これらの取得状況は、PS4/PS5のトロフィー画面やスマホ向けアプリ「PSApp」で確認することができます。 本記事では、トロフィーをコンプリートする行為、いわゆる“トロコン”に魅入られ、緩~く遊ぶ筆者が、昨年に引き続き今年の「PS Plus」カタログ作品内のゲームをプレイして、トロコンしたものや挫折したタイトルを紹介します。なお、既に「PS Plus」での配信が終了しているタイトルも含みます。 ◆『Horizon Forbidden West』 『Horizon Zero Dawn』の続編となる本作。主人公「アーロイ」を操作し、文明が滅んだ1,000年後の未来のアメリカ西部を舞台に、大地を覆う脅威に隠された謎を解き明かす壮大なオープンワールド・アクションRPGです。 広大なフィールドに加えて、新たに水中フィールドの登場や、進化した戦闘・アクション、高所からの安全な滑空を可能にする“シールドウイング”、新たな機械獣など前作と比べてあらゆる面でボリュームアップしています。 ストーリーは、続きものとなるので前作のプレイはほぼ必須。前作では主人公・アーロイが自分自身の謎や文明が滅んだ理由などを求めて一人で各地を巡っていましたが、本作では様々な仲間と“共に協力”するというストーリーが印象的でした。 シリーズ通してワクワクするSF展開ですが、前作『Horizon Zero Dawn』でさまざまな謎と世界観を存分に体験したうえで本作『Horizon Forbidden West』をプレイするとより楽しめます。 トロフィーの獲得状況については、筆者は本編のみプラチナまでコンプリート。追加コンテンツがありますが、「いずれかの難易度でニューゲーム+をクリアした」など周回が必要となり、ボリューム面から諦めて未取得です。また、PS4でプレイしたので、PS5向け拡張コンテンツ「焦熱の海辺」については未プレイです。 トロフィーの難易度は、とにかく難しいというものはありませんが、ストーリー本編に加えて様々なミニゲームが用意されており、ボリュームが凄いので苦労しました。中でも、全種類の機械をフォーカスでスキャンする「機械獣丸裸」や、3つの試練で一定以上の評価を得る「狩場の王者」が印象深いです。 ワクワクするSFストーリーをクリアするだけでも満足感があり、広大なフィールドを廻ってサブミッションや収集要素を回収してトロコンするのは、とても達成感があります。 ◆『天穂のサクナヒメ』 『天稲のサクナヒメ』は、稲作によってキャラクターが強くなるという独特のゲームシステムが評判を呼んだ和風アクションRPGです。2020年発売当初、こだわり抜かれた“稲作”描写が大きな話題となりました。 筆者はパッケージを購入していたものの、遊ぶタイミングを逃していました。今年2024年7月からアニメが始まるということと、アクションだけでなくストーリー自体もとても良いと評判だったので、ネタバレ回避のためにプレイしました。 実際に遊んでみると、“伸縮する羽衣”を利用する2Dアクションが面白い!登場時にはだらしないサクナヒメが、稲作をしながら共に生活し支え合う仲間と過ごす中で、神として成長していくストーリーが非常に感動的でした。 本作の最大の特徴は、日本伝統の米づくりを再現したゲームシステム。田植、育成、刈り取りなどの工程を経て立派な米を育てることで、サクナヒメの能力が成長します。もちろん稲作に関するトロフィーもあり、特に意識しなければならないのが「量」「美」「香」といった米の品質にこだわって収穫するということ。そのためにも肥料作りから田植え、水の管理などあらゆることに注意する必要があります。 米づくりには何度も挑戦できますが、多くの工程を挟むためそれなりに苦労します。その分、条件を満たす米ができてトロフィーを獲得できた時には、達成感がありました。稲作以外のトロフィーについては、探索やアクション要素を求められるものがありますが、そこまで苦労した印象はありませんでした。 なお、2024年11月12日に4周年を迎えた本作は、新たに「天穂のサクナヒメ」プロジェクトを発表。スマートフォン向けゲーム、アニメ続編、コンシューマ向けゲームという三大新企画の情報が解禁されており、今後の展開にも期待です。 ◆『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』 シリーズ三作目として1995年に発売されたアクションRPG『聖剣伝説3』を、現代向けにフルリメイクした『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』。グラフィックの向上やキャラクターボイスの追加、新要素が加わった成長システム、エンディング後のエピソードなど多くの面でパワーアップしています 本作の特徴は、6人のキャラクターから選んだ主人公と仲間の組み合わせによって物語の展開が変わる“トライアングルストーリー”です。筆者は「アンジェラ」や「リース」をなんとなく把握している程度。バトルシステムは3Dで現代風ですが、ストーリー構成や物語の展開、“大砲で移動”するなどのイベントなど、所々に“昔のRPG”を感じて面白かったです。 トロコンは簡単ではあるものの、物語が主人公の選択によって大きく3パターンに分かれ、それぞれのエンディングを回収する必要があるため、時間がかかります。また、ストーリーは難易度関係なくプレイできますが、エンディング後のボスは難易度ハードにする必要があります。レベル上げさえしていれば苦労しなかった印象です。 注意すべきは、全50匹の「サボテン君」と全ての場所で出会うというトロフィーです。周回で引き継ぐ際にどこで出会ったかわからなくなるので、メモやスクショ機能などを利用するといいと思います。 ◆『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』 ウェア・エニックスとTeam NINJAがおくる『FINAL FANTASY』シリーズの外伝作品です。闇に支配されるコーネリアを舞台に、主人公・ジャックが仲間達とクリスタルの輝きを取り戻すためカオス討伐の旅をするという物語。ソウルライクなゲームで、収集した武器・防具、シリーズお馴染みのジョブやアビリティを駆使してダンジョンを攻略し、ボスへ挑みます。 トロフィーについて、本編は無事にコンプリートできました。一部、メインストーリークリア後に解放される要素があるため、まずはストーリーを完結させる必要があります。クリアまではどの難易度でプレイしてもいいですが、筆者は楽しみながら緩~くトロコンするゲーマーなのでNormalでプレイしました。 クリア後は難易度「CHAOS」や、ジョブを「MASTER★★★★」にするなどのやりこみ要素があります。高難易度に挑戦する上で、キャラクターの強化や装備の収集が必須。装備の収集や倒しやすいボスなどこれまで遊んだミッションから「CHAOS」を選択して稼ぎます。 稼ぎはボムにファイアを当てる、敵を倒す必要がないミッションで宝箱を開けて回る、比較的楽に倒せるボスに挑むなど自分に合ったやり方でマイペースに遊べます。全体的に難易度が高く、そのぶんトロコンしたときには達成感がありました。なお追加コンテンツにもトロフィーはありますが、こちらはPS Plusに含まれないため未取得です。 ◆『Aragami』 『Aragami』は、影をあやつる力を持った霊「アラガミ」を操作し、砦に囚われている少女ヤミコを助けに向かいながら真実を突き止めていくステルスアクションゲームです。 アラガミは影から影へ瞬間移動できたり、一定時間透明になったりと、さまざまな力を持っています。ステルスアクションということでとっつきにくいように思いますが、ゲームスピードはそこまで早くないので、落ち着いてプレイすればあっさりクリアできます。 筆者がトロフィーコンプリートにかかった時間は、約15時間。すべての敵を倒す「鬼」メダル獲得とノーキルでクリアする「神」メダル獲得のために全章で最低2周回する必要があるものの、トロフィーに難易度の指定はなく、さらに好きな章から取り掛かれるので効率的にやればもっと短くトロコンできると思います。 ◆『Unpacking』 『Unpacking』は、箱から持ち物を出して新しい家に置いていくパズルゲームです。明確なストーリーはなく、年代ごとに部屋を飾りつけながら、荷物の持ち主の人生に触れる不思議な体験ができます。 トロコンに関しても複雑な操作はなく、動画やアニメを観ながらでも楽しめます。荷物の置き方やゲーム機のスイッチをいれるなど特定の条件がありますが、チャプター毎にやり直しも可能なので、短時間で簡単にコンプ可能です。 ◆『LUMINES REMASTERED』 『LUMINES REMASTERED』は、エレクトロニックな音楽が心地よいパズルアクションゲームです。2色のカラーブロックを2×2以上の四角を作るように配置し、画面左から流れてくるタイムラインが、揃えたコンボを軽快に消していきます。 筆者は、2012年に発売されたPS Vita用ソフト『ルミネス エレクトロニック シンフォニー』をプレイ済みで、トロコンまでしています。アクションゲームやRPGの息抜きになるゲームを探すためカタログを眺めているときに本作を見つけて、久しぶりに遊びたいと思いプレイしました。 気になるトロフィーは、過去にトロコンした『ルミネス エレクトロニック シンフォニー』とは異なり、ボリュームも難易度も段違い!PS Vita版は金トロフィーまで存在していましたが、本作はその上をいくプラチナまであり、内容も「VS CPUをノーリトライでクリア」やPuzzleとMissionそれぞれで「Super Hardの問題を全てクリア」など難しいものが多く用意されています。 途中までは夢中になってやっていましたが、難易度が上がることで辛くなり挫折しました。 ここまで、筆者が2024年にPS Plusで遊び、トロコンに挑んだ作品を紹介してきました。毎年さまざま作品が登場する中で、機会を逃して遊びそこなった作品も数多くあるかと思います。 これまで遊んだゲームの思い出にもなりますので、筆者のようにトロフィーコンプまでしなくても、緩~くトロフィーを集めてみてはどうでしょうか?
インサイド T.Yuta
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