リスクもある新NISAでの資産運用。まだの人は今からでも始めるべき?
《Advice》上がり下がりに振り回されたくない初心者におすすめなのは 安定型のバランスファンド
「“株の上下変動に恐怖心がある”という人は、国内外の債券など株以外の金融商品を組み込んだバランス型の投資信託を買いつけてみましょう。年間の平均的なリターンは株式のみの商品よりも低くはなりますが、その分、値動きの変化が激しくなく安定傾向にあるので、資産形成の初心者におすすめです」
【キホンのキ】年金保険群の一部を運用している機関と同じバランスの投資信託を購入してみる
「実は我々の年金の一部もGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という機関によって運用されています。初心者は、この“大きく減らさずに安定して増やすお金”の投資先の配分(左)を真似た投資信託の商品を選ぶのも手」
Q.米国株式(S&P500)や全世界株式(オール・カントリー)などの外国の投資信託は、今後どうなるのでしょうか? A.長期的に見て、下がり続けることはないと考えています 「2024年前半の上昇相場からの8月の暴落話を聞き『外国の投資信託は怖い!』と思った方もいるかもしれませんが、私は否定的に捉えていません。投資の基本は“成長にお金を投じる”こと。先進国の中でも人口が増え続けているアメリカや、産業の伸びしろがある諸外国へ分散投資をするメリットは大きいです。長期目線から考えても、下がり続けることは考えにくいと思います」 イラスト/サレンダー橋本 取材・原文/石井絵里 ※本文に記載されている金額、数字、データ等は2024年9月末時点のものです ※BAILA2024年12月号掲載