大坂なおみ 新コーチはあの名物コーチ「私が学びたい情報持ってる」「日本で良い結果を出したい」<女子テニス>
大坂なおみ
女子テニスのチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、WTA1000)は25日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク73位の大坂なおみが同77位のL・ブロンゼッティ(イタリア)に6-3, 6-2のストレートで快勝し、5年ぶり3度目の初戦突破を果たした。試合後、大坂はパトリック・ムラトグルー氏を新たなコーチとしたことを公にした。 【動画】大坂なおみ 鋭いストロークで相手を圧倒!1ヵ月ぶり実戦で好プレー披露 大坂は今月14日に約4年間コーチを務めていたウィム・フィセッテ氏と関係を解消したと発表。その後、ムラトグルー氏と練習する様子が目撃されており、今大会にもともに会場入りし練習を行っていたため、ムラトグルー氏が大坂の新たなコーチとなったとみられていた。 ムラトグルー氏はフランス出身で現在54歳。これまで男子ではM・バグダティス(キプロス)、G・ディミトロフ(ブルガリア)、S・チチパス(ギリシャ)、H・ルーネ(デンマーク)、女子ではS・ウィリアムズ(アメリカ)、S・ハレプ(ルーマニア)ら多くのトップ選手のコーチを務めてきた。また、ムラトグルー テニス アカデミーを世界中に展開しテニスプレーヤーの育成を行っている。 一方で大坂が四大大会初優勝を飾った2018年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝で当時コーチを務めていたウィリアムズに対しコーチングをしたとして警告を取られたり、自身が勧めたサプリメントが原因でハレプがドーピング検査で陽性となるなど、何かと話題に上がる名物コーチとなっている。 この日の1回戦もムラトグルー氏は大坂の陣営席で試合を見守り、大坂は快勝で初戦突破を果たした。 そしてこの試合後、大坂はムラトグルー氏をコーチに迎えたことを公にした。女子テニス協会のWTAは公式サイトに大坂のコメントを掲載している。 「彼がセリーナ(ウィリアムズ)のコーチだったという事実があまりにも大きかったので、これまでは彼を避ていました。彼に会い、話をして、コートで一緒に練習をしました。彼は本当に良いコーチです。彼がこのプロジェクトを引き受けてくれて本当に嬉しいです」 「私は人生の中で後悔したくない段階にいると思います。失敗とは言いたくありませんが何かにトライして、できるだけ多くのことを学ぶ必要があると感じています。パトリックは私が学びたいと思っていた情報を持っている人のように感じました」 「私は短期的な関係を人と築かないようにしています。長期的な取り組みとして考えるようにしています」 「彼のコーチングの仕方が好きです。本当に面白いものになると思います」 「私にとってアジアシーズンは可能性に満ちていると思います。私はいつも年末にとても良い成績を残してきました。いつも楽しみにしています。特に日本での2つのトーナメントは、全力を尽くして本当に良い結果を出したいと思っています」 大坂は来月、14日に開幕する木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/大阪、モリタテニスセンター靱、ハード、WTA250)と、21日に開幕する東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)に出場する予定になっている。
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