コロナ禍の夏に誓った「いつか同じ舞台」の夢叶う 竜ドラ1左腕のユメトがヒロトと共闘へ
甲子園大会の審判経験者として、雄一さんが息子の成長を実感する出来事があった。高校3年夏の兵庫県独自大会の前、神港橘の練習試合で審判を務めた。そのときに見た金丸の投球に「球速や球の力、球質で甲子園で投げる投手と遜色がない」と感じ、それを本人に話した。「自分がどれぐらいのレベルか知りたがっていた。本人には励みになったようです」。コロナ禍で、父との甲子園の夢はかなわなかったが、大学で成長してプロ入りするという夢が、ここから始まった。
■夢に向かって努力
中日は今オフ、左腕の小笠原慎之介がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す。金丸にはその穴を埋める活躍が期待される。金丸は「即戦力として期待されている。穴を埋められるように頑張りたい」と話す。
「夢斗」という名前は両親がつけた。雄一さんは「夢に向かって努力するように。斗は星座から取っています。星になるぐらい大きな夢を持ってほしい」と説明する。プロ入りという夢はかなえた。次はファン、そして支えてくれた家族や関係者の夢をかなえる恩返しに力を注ぐ。(鮫島敬三)