官製談合で町職員の50歳男に懲役1年6カ月 執行猶予3年の判決「社会の信頼も損なわれた」富山県立山町
富山テレビ放送
立山町が去年発注したキャンプ場の設計業務などの入札をめぐり、事前に情報を漏らしたとして町の職員が官製談合防止法違反などの罪に問われている裁判で、富山地方裁判所は、男に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。 官製談合防止法違反などの罪に問われたのは、立山町職員で富山市に住む宮越貴浩被告(50)です。 判決によりますと宮越被告は去年4月に行われた「グリーンパーク吉峰新オートキャンプ場」の設計業務などの入札をめぐり、設計事務所の元役員に入札に関する情報を事前に漏らしたなどとされています。 25日の判決公判で、梅澤利昭裁判長は、「入札の公正が害されたのみならず行政に対する社会の信頼も損なわれた。経緯や動機を見ても酌むべき点はない」として、宮越被告に懲役1年6か月執行猶予3年の判決を言い渡しました。 宮越被告の弁護人は取材に対し、控訴するかどうか「この時点で決められるわけがない」と明言を避けました。 職員の有罪判決を受け、立山町の舟橋町長は、「町民の信頼を失墜させ誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます」などとコメント発表し、宮越被告を25日付で懲戒免職処分とし、舟橋町長と杉田尚美副町長をそれぞれ30%と10%の1か月の減給処分としました。
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