【自民党総裁選2024ネット討論会】若者の給与はどうしたら上がる?9人の論点を一挙整理!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
負担を上げるべき税、下げるべき税
税の形は国の形を為すともいうほど重要なテーマ。MC鈴木邦和は、「今回の討論にあたり、減税の話だけになると片手落ち。できれば、下げるべき税と上げるべき税をセットで話していただきたい」と促しました。 先進国の国税の税率の比較表は上記の通りです。なお、所得税は日本の平均年収の時の比較です。 税金に関する、各立候補者の主張は以下の通りです(発言順)。 林氏:水準を引き上げ、メリハリのある法人税を 林氏は、法人の内部留保での現金が積み上がってきているとし、研究開発、賃上げを行った企業に対する減税効果を増すため、法人税の水準を引き上げることを検討し、メリハリある法人税を目指すと訴えます。 石破氏:法人税や所得税は「応能負担」を 石破氏は、法人税や所得税では「応能負担」が求められるとし、負担能力がある層に対する負担増を訴えます。消費税は景気の上下に関わらず安定的な税収を確保できるとし、現状維持でいきたいと説明します。 茂木氏:大切なのは税率でなく税収増 茂木氏は、国民の負担増に対する不安解消が第一とし、「増税ゼロでも政策はできると思っている」と訴えます。法人税で内部留保を吐き出させる課税はあっても良いが、増税せずに税収を上げることができると語ります。 河野氏:無駄な予算事業の削減と「炭素税」と「たばこ税」に着手 河野氏は、税を上げる前に、無駄な予算事業の削減で新たな事業を入れる余地が必要だと説きます。税では「炭素税」の導入と、現役世代の健康保険料負担を削減することを目指した「たばこ税」の引き下げを指摘します。 高市氏:本来の物価安定目標に向かうまでは一切の増税をしない 高市氏は、財源論もあるが、マクロ政策、財政金融でしっかりと経済を刺激、可能な限りの経済成長を実現すべきとします。「税率を上げずに税収を拡大しないとデフレに戻ってしまう」と懸念を表明します。 小泉氏:スタートアップ応援税制を導入 炭素税は対ヨーロッパ対策 小泉氏は、スタートアップの応援税制をしっかりやりたいと主張します。炭素税は、日本で導入しなければ、ヨーロッパとの貿易で欧州に取られてしまうと懸念。国内で還流する形を仕込むことが大事だと説明します。 小林氏:政策ツールとして減税を、増やすべきは国際観光税 小林氏は、重要なのは税収額の向上としながら、企業と個人からバランスと納得感を得る重要性も指摘します。減税はスタートアップや創薬など力を入れる分野に、オーバーツーリズム対策の増税では地域への還元を提案します。