【自民党総裁選2024ネット討論会】若者の給与はどうしたら上がる?9人の論点を一挙整理!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
討論会で各候補者が語った政策や考えは以下の通りです(発言順)。 林芳正氏:週40時間労働にこだわらない、雇用の多様化による環境整備 林氏は、週40時間労働にリモートや副業などの選択肢を加え、「やりたいこと・生きがいを見いだしながら働ける環境を整えることが第一」と訴えます。また、リスキリングやジョブ型人事にも注目します。 上川陽子氏:岸田政権に続き、物価高対策で実質賃金をアップ 上川氏は、岸田政権に続き、物価高を上回る所得の増加に力を入れると説明し、同一労働同一賃金の原則や女性の所得向上にも言及。経済力・科学技術力・アート・文化などを柱とする成長戦略を示して、若者の所得増の環境を整備していくと訴えました。 小泉進次郎氏:働く人は「厚生年金加入」で社会保障負担を上げない 小泉氏は、「現役世代の社会保障負担をいかに下げていくかが大事」とし、労働者の厚生年金加入で「年収の壁」をなくし、将来の低年金を解消すると説きます。また、「出る杭を伸ばす」社会への変革を訴えます。 加藤勝信氏:まずは賃金アップを 政府目標を前倒し、所得の2倍増を目指す 加藤氏は、賃金アップに着目。世界の半分以下である日本の最低賃金の底上げを、政府目標より前倒しすると主張。給与上昇に合わせ消費が増え、経済の歯車を回すことができると語ります。 高市早苗氏:「賃上げ税制」の拡充と、危機管理投資や成長投資 高市氏は、賃上げ企業の法人税を軽減する「賃上げ税制」の抜本的拡充を提案。大手では短期間で効果が見込まれると主張します。また、低調な需要を喚起するため、新たに危機管理投資や成長投資にも言及します。
河野太郎氏:「年収の壁」の撤廃とスキルアップのセーフティネットを 河野氏は、「働けば働くだけ収入が増え、年金受け取り額も増える制度へ」と制度転換を訴えます。また、労働移動を促すよう、失業保険の給付ルールの転換と、リスキリングの際の生活保障の必要性を訴えます。 小林鷹之氏:価格転嫁の徹底と若者の保険料軽減、各地へ新産業の集積を 小林氏は、短期的には中小企業の価格転嫁の徹底や、介護・看護・保育の公定価格を物価上昇率プラスαで引き上げること、若者の保険料負担軽減を提案。長期的には「稼げるニッポンに」と、各地への新産業の集積を促します。 茂木敏充氏:生産性向上による収益改善と、労働移動を推進 茂木氏は、企業側には生産性向上が必要とし、「賃上げする財源は確保できる」とコメント。働く側には、「報酬以上にやりがいを感じられる社会を作ることが大切」と活躍できる場を求める労働移動を訴えます。 石破茂氏:企業は労働分配率の向上を、労働者は正しい賃金交渉を 石破氏は、株主配当と内部留保の増大に触れ、労働分配率を高める税制改革を主張。一方、労働者にはストライキがピーク時の100分の1に低下していると、「憲法に定められた賃金交渉をやるのが当然」と指摘します。