シュミット・ダニエル「大きなプレッシャーをかけられ、成長していける」名古屋グランパス移籍の理由語る W杯への思いも語る
名古屋グランパスは6日、2025年シーズンを始動させた。クラブはGKシュミット・ダニエル(32)をベルギー1部のヘントから獲得したことを正式に発表。愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行われた練習後に意気込みを語った。 覚悟に満ちた17分だった。シュミットは5年半ぶりの国内復帰の理由を「一番はW杯を目指すために試合に出られるチーム、出て活躍できるとこに行かなきゃいけないと思った」と説明。半季でリーグ戦1試合のみと出場機会が限られる状況の中、新天地を求めた。 W杯への思いを強くしたのは2022年カタール大会。日本はドイツ、スペインを破り、クロアチアとは激闘を展開。大きな注目を浴びたが、自身は4戦全てでベンチ。「前回試合に出れなかった分、すごく悔しかったんですよ。結局W杯に行っても、試合に出ないと何も意味ないなってすごく思ったので」。悔しさは目標へ変わった。 GKは鈴木彩艶(パルマ)を筆頭に若手の台頭著しい。チャンスが限られているのは分かっている。それでも、挑まなければ道は開けない。「全然、サッカーは何が起こるか分からないし、短期間で状況は大きくガラッと変わるので。そこに向かっていくだけ」と力を込めた。 その上で、移籍先としてグランパスを選んだ理由もはっきりしている。「一番初めに声を掛けてもらったのでそこにまず熱意を感じた。あとはナラさん(楢崎正剛GKコーチ)、ランゲラック選手が守ってきたゴールを継げれば自分に大きなプレッシャーをかけられ、成長していけるのかなと思った」。まずはチーム内での競争を勝ち抜き、グランパスの守護神の系譜に名を連ねる。
中日スポーツ