「ミラノの時よりもまだ全然…」欧州CLデビューを飾った石川祐希を直撃! 世界王者の一員として挑む胸中とは?「結果を出せる選手でありたい」
バレーボール男子日本代表の石川祐希が、イタリアでのキャリア10年目にたどり着いた欧州最高峰の舞台、CEVチャンピオンズリーグ。所属先のシル シコマ モニーニ・ペルージャ(大会担当スポンサーをクラブ名に表記)と自身がまだ上り詰めていない頂を目指す旅の第一歩を踏み出した。 【動画】欧州CLデビュー戦を勝利で飾る!石川祐希は攻守に存在感 現地11月3日に行われた今季CLの本戦初戦、グループラウンド4回戦。個人として初参戦の大会デビューに先発出場で華を添えた試合後のアウトサイドヒッター(OH)石川にインタビュー取材した。 4チームで編成される5プールそれぞれの首位と、2位チームによるプレーオフの上位3位までが準々決勝への切符を手にするステージ。ペルージャが狙うのはもちろんトップ通過だ。 欧州各国の精鋭クラブが王座を争う大会で初舞台をストレート勝利で終えた石川は、「自分たちのプレーをしっかりやる。そこだけ準備して臨んだ」と至って冷静だった。 今大会用にあつらえたリーグ戦と雰囲気の異なるユニホームに身を包み、第1セットを1点で終えて迎えた2セット目には、3点ビハインドでリズムに乗り切れずにいたチームに多彩な攻撃で流れを呼び込んだ。だが、その終盤にOHのポーランド代表カミル・セメニウクと替わりベンチに下がった。石川続投でセットを終えることも可能だった場面での交代。アンジェロ・ロレンツェッティ監督の采配をどう読み取ったのかを尋ねた。 「サーブも良くなかったですし…レセプションは1セット目では悪くなかったのですが、2セット目にフローターで1本やられてしまったので、(監督は)多分そこが気になったんじゃないかなと思います。僕のレセプションがあまり良くなく、その部分で信頼を得られていないと感じています。苦手意識はないのですが、他の選手との関係もあって今日も僕との間に(サーブを)何本か落としてしまったり、コミュニケーションに関しては、やはり昨年も在籍していた選手たちと比べて時間が少ない分、ミスが出てしまうんだと思います。やむを得ない面もありますが、信頼を得るには自分が出場した時に結果を出していかなければいけないと思っています」 隣り合ってサーブ対応することが多いのは、在籍8年目のベテランリベロ元イタリア代表マッシモ・コラチ。この日も試合中に言葉を交わす様子を頻繁に見かけたと返すとこう答えた。 「そうですね。僕がサーブを受けに行っていいところなのか、任せていいのかは、シチュエーションが毎回変わるので分かっていても話さなければいけない。(同じポジションで昨年も在籍した)セメニウク選手と(ポーランド代表の)オレフ・プロツニスキー選手よりも、僕はコラチ選手とのプレー時間が少ないので、それを補うためにもコミュニケーションはやはり必要だと思っています」
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