力走する中大・岡田開成（38番）ら＝東京都立川市（撮影・福島範和）

第101回東京箱根間往復大学駅伝予選会（19日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地～国営昭和記念公園＝21.0975キロ）43校が参加し、上位10校に与えられる出場権を各校上位10人の合計タイムで争い、中大は6位で本戦出場を決めた。暑さの中、3年ぶりの予選会を無事にクリアし、藤原正和監督は「10人目がゴールするまでは怖かったが、何とかなりました」と胸をなでおろした。5月の関東学生対校選手権（関東インカレ）男子1部ハーフマラソン3位の白川陽大（3年）と同5000メートル6位入賞の岡田開成（1年）を前方で走らせタイムを稼がせるプランだったといい、「（その後方の）第2グループが何人かこぼれてしまったところが総合順位の部分に響いたが、それぞれ仕事をして粘り通してくれた」と振り返った。 今年1月の箱根駅伝では優勝候補にあげられながらも、大会直前に風邪の集団感染が起こって総合13位。今大会は来月3日の大学三大駅伝第2戦「全日本大学駅伝」に備え、吉居駿恭（3年）ら主力を温存して1年生を5人投入したが、岡田など4人がチーム上位10人以内に入り、「夏、鍛えてきた成果を出してきた」と評価した。 さらに今回欠場となったエース格の溜池一太（3年）と柴田大地（2年）は故障していたことも明かした。今年7月、ホクレン中長距離チャレンジ（網走）の1万メートルで27分52秒38を出した溜池は9月20日頃に仙骨を怪我。6月の日本選手権（新潟）男子3000メートル障害で2位の柴田は軽い肉離れを起こしたものの、現在ジョグなどできるまで回復しており、「復帰は柴田の方が早いかな」と藤原監督。それでも「（吉居）駿恭、本間（颯、2年）、浦田（優斗、4年）の出来が非常にいい。駿恭と本間はいい練習をしている。ちょっと楽しみにしているくらい。この辺りとてんびんにかけて今いるメンバーとどう編成していくか。この状況なので5番以内は狙っていきたい。ただ去年4番なのでできれば下げたくない。それ以上にいきたい」と伊勢路を見据えた。