【後の雛(のちのひな)】秋月城跡の石段におよそ600体 春に飾ったひな人形が1日限定で並ぶ 福岡
FBS福岡放送
福岡県朝倉市で9日、「重陽(ちょうよう)の節句」に合わせて、健康や長寿の願いを込めた「後の雛(のちのひな)」が行われ、城跡の石段にひな人形が飾られました。
9日午前、朝倉市の秋月城跡では、市や観光協会の担当者たちが長屋門前の石段にひな人形を並べました。これは江戸時代から続く「後の雛」と呼ばれる風習です。9日の重陽の節句に合わせて、春に飾ったひな人形を再び飾り健康と長寿を祈願します。 ■中村安里アナウンサー 「数え切れないほどのひな人形が石段を埋め尽くしています。よく見ると、ひとつひとつ違った表情をしていて見応えがあります。」
ひな人形の数はおよそ600体で、ほとんどが地元の人から寄贈されたものです。 ■久留米から訪れた人(60代) 「きれいですねやっぱり。(祈願したのは)80歳以上までは自転車に乗りたいと。」 「大人のひな祭り」として親しまれている「後の雛」は、ひな人形が痛まないように「虫干し」も兼ねているということです。 ■あさくら観光協会・里川径一 事務局長 「重陽の節句は長寿を祈念するという意味合いもあるみたいなので、そういうことを知っていただきながら、日本のすてきな文化を愛していただけたらと思います。」 「後の雛」は9日の1日限定です。 朝倉市では来年の2月中旬から3月上旬にかけて「古都秋月雛めぐり」を開催し、再び人形を展示する予定です。