BUCK-TICKインタビュー「新しいバンドをやるような気持ち」あの日から現在、そして未来へ続く新作とツアーを語る【後編】
――昨年末の日本武道館ライブで、メンバーが3人、2人となっていっても続けるというMCを今井さんがされていて、「たぶん最後のひとりは俺かな」ともおっしゃっていました。 ヤガミ まあ海外だったら実際、あるから。自分が好きなバンドのスウィートは、オリジナルメンバーがギターの人しかいなくて、ほかはもう全部変わっていて。でもスウィートってバンドはずっとあるわけです。あとスレイドっていうバンドも、もうメンバー2人しか残ってないけど、新しくメンバーを入れて活動していたり。だから、BUCK-TICKがそういう状況になっても面白いんじゃないですか? BUCK-TICKはたぶん解散しないバンドですよ、終了はあるかもしれないけど。今井だけ残ったとしても、ドラマーとか補充して屋号を残すとか。 樋口 今井くんだけ、生き残るっていう話になってるから(笑)! 今井 (苦笑)。 ――ではBUCK-TICKがどうなっていくのか、これからもご活躍を見届けていきたいと思います。最後に、ニュー・アルバム『スブロサ SUBROSA』を聴くみなさんにメッセージをお願いします。 今井 楽しんでください。今までとは全然違うから、面白いんじゃないかな。 星野 “無の状態”から作り上げていったので、作るまで自分でもどういうものができるのか、分からなかったんです。様々な思いでいるファンの人もいるかもしれませんが、「4人でこういうものができました」というアルバムになりました。自分たちでも楽しんで作ってきたので、楽しんで聴いてもらいたいです。 樋口 手探りの状況でやってきて、本当に素晴らしいアルバムができたので、みなさんに聴いてほしいです。5人の頃からもそうですけど、こうしてアルバムを作って、ツアーに行って、いつも模索しながら、また次に行っていたと思うんですよね。だから今回も、アルバムを作って、ツアーに行って、いろいろな人と会って、見てもらって。僕らもまた一歩、進めるようになるという期待があります。 ヤガミ アルバムをぜひ聴いてもらいたいです。そして新しく4人でやっていくということで、自分は62歳の新人の気持ちで、頑張ります(笑)! Text:かわむら あみり <リリース情報> ニュー・シングル 「雷神 風神 - レゾナンス」 発売中 【収録曲】 1. 雷神 風神 - レゾナンス 2. 雷神 風神 - レゾナンス(パソコン音楽クラブ Remix) ニュー・アルバム 『スブロサ SUBROSA』 2024年12月4日(水) リリース ※アナログ盤は2025年1月29日(水) に発売 【収録曲】 01. 百万那由多ノ塵SCUM 02. スブロサ SUBROSA 03. 夢遊猫 SLEEP WALK 04. From Now On 05. Rezisto 06. 神経質な階段 07. 雷神 風神 - レゾナンス #rising 08. 冥王星で死ね 09. 遊星通信 10. paradeno mori 11. ストレリチア 12. 絶望という名の君へ 13. TIKI TIKI BOOM 14. プシュケー - PSYCHE - 15. ガブリエルのラッパ 16. 海月 17. 黄昏のハウリング