上冨敏伸・大阪高検検事長が死去 62歳、元検事正暴行事件を指揮
法務省刑事局などで裁判員制度の制度設計に携わった上冨敏伸(うえとみ・としのぶ)大阪高検検事長が13日、死去した。62歳。栃木県出身。 中央大卒で1988年に任官。さいたま地検検事正、法務総合研究所長、仙台高検検事長などを歴任し、今年2月、大阪高検検事長に就任した。元大阪地検検事正が部下に性的暴行をしたとして逮捕、起訴された事件を指揮した。 検事長就任の記者会見では、裁判員制度について「公判の状況が国民により伝わるようになった」と述べた。大阪への赴任は初めてで「歴史の分厚さを感じる。多くの名所に行きたい。管内の地域住民から信頼されるよう職員を支えたい」と抱負を語っていた。