株式投資は「売らずに持ち続ける」が正解!? 株価が“横ばい”でも投資額が「20年で2倍近くに増える」ケースも…元JPモルガンのファンドマネージャーが語る「なるほど!な理由」
2024年1月から「新NISA」が始動することもあり、投資への関心が高まっています。とはいえ投資初心者は、知識や経験、資金不足から投資先をなかなか決められないこともあるでしょう。そこで本稿では、JPモルガン・アセット・マネジメントでファンドマネージャーを務めた中山大輔氏の著書『日本株で30年 好成績を上げたファンドマネージャーが明かす逆転の思考法』(PHP研究所)から、初心者が株式市場に参加するコツについて、一部抜粋して解説します。
「何を買っていいかわからない」なら、「投資信託」
「初めてなのでどう投資したら良いのか分からない」「投資する金額が大きいので、自分のお財布ではどうにもならない」という理由で株式投資ができないというのであれば、日経平均などインデックス(市場全体を代表する指数をベンチマークとし、連動する投資)の「ETF」(上場投資信託)や、「投資信託」を活用するという手があります。 投資信託は証券会社だけでなく、銀行でも広く取り扱われています。あるいはインターネット証券会社ではたくさんの種類を扱っているので、一度、ホームページをチェックしてみても良いでしょう。 投資信託の最大のメリットは、極めて少額の資金で購入できることです。 販売金融機関や、買付の方法によって異なりますが、たとえばインターネット証券会社に口座を開き、毎月の積立投資を選択すると、月々1,000円を銀行口座から自動引き落としで積立購入できるところもあります。 あくまでも積立投資がお勧めですが、一口購入するとしても、1万円くらいから買い付けることができます。ちなみに投資信託には「月次レポート」など、ファンドマネジャーが作成したレポートが発行されており、ネットで誰でも閲覧できます。 これは、直近でどのような銘柄が組み入れられているのかを組入比率上位10銘柄くらいまで開示していたり、あるいは、ファンドマネジャーが今のマーケットについてどのような見方をしているのかが書かれていたりします。 これを読むだけで、ファンドマネジャーがどういう基準で銘柄を選んでいるのか、マーケットの先行きも含めて、どのような見方をしているのかなどが分かります。それだけでも近い将来、株式投資をするうえで参考になるはずです。 また、これから株式投資を始めるにあたっては、インデックス型ファンドももちろんおすすめですが、ぜひとも「アクティブ型ファンド」の検討をお勧めします。 アクティブ型ファンドは、ベンチマークを上回るリターンを実現するために、ファンドマネジャーが常に高い付加価値を提供している企業を選別して、ポートフォリオに組み入れる努力を積み重ねています。それだけに、個人が株式投資をするうえで参考になる部分も多いのではないかと思うのです。 とにかく、どのような形からでも良いので、株式市場に参加することを考えてみて下さい。