人気ユーチューバーBappa Shota(バッパーショウタ)が語る″異境の危険地域″のリアル
「世界一〇〇な地域」のリアル
「世界を知ると自分の悩みとかメチャメチャ小さいことだって感じるんです。僕は世界を旅して救われた経験があるので、それをシェアしたいと思っています」 【画像】すごい…!異境の危険地域「リアル写真」 登録者数約90万人のユーチューバー『Bappa Shota(バッパーショウタ)』はそう語ると笑みを浮かべた。世界中を旅しながら、その地域のリアルに迫り続けているShota氏。なかでも、めったにテレビカメラも入らないような「世界一〇〇な地域」という危険地帯のルポ動画が人気だ。 たとえば、大気汚染物質PM2.5が安全基準の40倍という「世界一大気汚染が進む地域」であるバングラデシュの首都ダッカ(上写真)での取材を、こう振り返る。 「1時間でマスクが真っ黒になるくらい大気汚染がすごいんです。ゴミの異臭が漂うなかを小学校に通うような年齢の子供がマスクも付けず働いている。貧困に窮している度合いがまったく違うんです」 独自の法律や言語を使う、欧州最大のカルト集団と呼ばれたイタリア北部にある『ダマヌール』を訪れた際は、「世界一巨大な地下神殿」を訪問。その独自の文化に触れた。ほかにも「世界一危険なスラム街」であるベネズエラのペタレ地区や、殺人率が世界トップクラスのジャマイカの首都キングストンのスラム街なども訪問している。 ◆「街も笑顔に溢(あふ)れている」 数多くの辺境地域を旅し続けるShota氏だが、メディアから発信される情報と自分が見た世界には相違があった。 「メディアを通じて見るベネズエラのスラム街は、とても危険だといわれますが、実際は大半の人が親切で、街も笑顔に溢(あふ)れている。ベネズエラってほとんどホームレスがいないんですよ。現地の人が助け合っているからなんです。内心では葛藤や悩みを抱えているんでしょうが、日々の生活ではみんな笑っている。僕自身も学びながら、そういうリアルを伝えたいって思っています」 取材は基本的に一人で、カメラ片手に行う。1ヵ月ほど滞在し、現地のつながりを活(い)かして取材地域に入り込んでいく。 「先入観を持たず、フラットな心で接することを意識しています。驚くかもしれませんがスラム街では、ほとんど取材の対価を要求されませんでした。悪い情報が多い地域ほど、住人の現実を伝えてほしいって思いが強いんでしょうね」 取材の翌週には次の目的地へと飛び立ったShota氏。これからも世界の危険地域に住む人々の本音に迫り続ける。 ◆バングラデシュ ロヒンギャ族の難民キャンプ バラック小屋が乱立しおよそ100万人がひしめき合う 『FRIDAY』2024年10月18・25日合併号より 取材:加藤慶
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