【デリケートゾーンの黒ずみ】軽減のための7つの習慣を産婦人科医が伝授! ショーツや柔軟剤の選び方も重要
女性特有の不調や生きづらさにアプローチするフェムケア・フェムテックが世界で大きなうねりとなり、その波が日本にも到達。それに伴い、新たなアイテム・サービスが溢れ、玉石混交状態に。そこで「CREA Due ベストフェムケア 2024」では、知見のある方々の「使ってみて本当によかったアイテム」を大特集。また、女性の体にまつわる最新キーワードも徹底解説。これから先の人生を、より自分らしく生きるためのヒントが詰め込まれた一冊より、一部を抜粋し、掲載します。 【画像】黒ずみ軽減のための7つの習慣 黒ずみを軽減するには、大きな要因であるスレを軽減するような生活習慣と、環境を整えることがマスト。同時に、全身の状態をよくして腟内フローラを整えることも心がけて。
黒ずみ対策のための7つの習慣
1:ショーツは天然素材を選ぶ ほぼ一日を通して皮膚と下着は接触しているため、これが黒ずみの原因になることも。ショーツは、肌への負担が少なく通気性のいいコットンなど天然素材で、縫い目のないシームレスな作りのものや締め付けの少ないサイズと形を選ぶようにしたい。 2:おりものシートの常時使用をやめてみる おりものシートの常用は、スレやムレからくるかゆみ、おりものの増加などトラブルの原因に。スレたり掻いたりすると、それが黒ずみを助長する。排卵時期以外のおりものシートの使用を控え、使うときもトイレに行くたびに交換するのが望ましい。 3:乾燥や摩擦から守る バスタイムでのお手入れは、石けんを使う場合は必ずデリケートゾーン専用のものを選び、手で優しく洗うのが基本。ボディ用ソープは乾燥や乾燥によるかゆみを招いて色素沈着の原因をつくり、タオルでゴシゴシと洗うと摩擦による黒ずみを招いてしまう。
黒ずみ対策のための7つの習慣
4:柔軟剤はオーガニックなものを 特に、香りの強い柔軟剤によるトラブルは増加傾向にあり、かゆみや赤みがある場合は使用を控えて。洗濯機で洗う場合はオーガニックなど肌に優しい成分の洗剤や柔軟剤にするか、下着にも肌にも優しいランジェリー専用の洗剤で手洗いを習慣にするのもおすすめ。 5:トイレットペーパーは良質なものを きれいなトイレットペーパーでも過信せず、滅菌されていないことをお忘れなく。良質なものを選び、ゴシゴシ拭かずに軽く押さえるように拭くのが基本。香りつきのものはアレルギーの原因になることもあるので、トラブルがあるときの使用は控えるのがベター。 6:VIOケアは専門家にお任せを 自己処理は皮膚への負担が大きく、特に、毛抜きで毛を抜くのは御法度! VIO脱毛は、脱毛後の皮膚の乾燥や乾燥からくる色素沈着を予防するためにも、保湿などのアフターケアも大切。デリケートな部位だからこそ、信頼できるクリニックで行うようにしたい。 7:腟内環境を整える 腸内フローラがいい状態だと、隣の腟内フローラも整い、肌や髪も潤う。体をつくるもととなるバランスのいい食事を心がけることが、腟内環境はもちろん全身状態をよくする鍵。かゆみが気になる人は、鉄分や亜鉛などのミネラルが不足していないかチェックして。 ●お話を聞いたのは…… 産婦人科医 八田真理子先生 聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック八田院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。日本産婦人科医会母体保護法指定医師。地域に根ざし、思春期から更年期まで幅広い女性の診療・カウンセリングをしている。
今富夕起