兵庫県加古川市で１７年前、７歳の女の子が殺害された未解決事件について、別の殺人事件で服役中の男が事件への関与を認めていることが分かりました。 　 　２００７年１０月、 当時小学２年だった 鵜瀬柚希さんが、加古川市の自宅前で何者かに刃物で刺され、殺害されました。柚希さんの死因は左胸を刺されたことによる失血死でした。柚希さんが最後に残した言葉は 「大人」「男」でした。 　「どんなことをしてでも犯人に罪を償わせたい」と、遺族は警察とともに毎年、情報提供を呼びかけてきました。 　こうしたなか６日、大きな動きがありました。　 　 　２００４年に岡山県津山市で小学３年の女の子を殺害し、無期懲役の判決が確定して服役中の４５歳の男が、柚希さんの事件への関与を認めたことが警察への取材で明らかになりました。 　男はまた、柚希さんが殺害された１年前に兵庫県たつの市で起きた、女の子への刺傷事件への関与も認めているということです。この事件では、塾帰りの小学４年の女の子が刃物で胸などを刺され重傷を負いました。 　 　兵庫県警は、たつの市の事件について、殺人未遂容疑で７日、男を逮捕する方針です。 　なお、男は２０１５年５月、兵庫・姫路市内で女子生徒（当時中学３年）が胸などをナイフで数回刺された殺人未遂事件で逮捕され、懲役１０年の実刑判決を言い渡されました。 　服役中の２０１８年には津山市の女児殺害事件にも関与した疑いが浮上し、無期懲役の判決が去年９月に確定しました。 　今回関与を認めた加古川市とたつの市の事件を含めると、男は少なくとも計４件の死傷事件に関わったとみられます。