いま「100円ショップの品質が低下中」…世界の金融情勢が絡む、その驚きの理由とは
「100円ショップ」も値上げ？
永濱:日本以外の主要先進国の実質賃金は、現在はインフレ率が落ち着いてきたことで軒並みプラスです。つまりインフレ率を上回る賃金上昇が起きているのです。 でも、日本では実質賃金がマイナスのままです。だから、いまのところコストプッシュ型のインフレの要素が強いのです。 日本では100円ショップが人気ですが、こういうビジネスはデフレ下でこそ成り立つものです。インフレの国ではすぐ値上げが必要になりますから。 エミン:その100円ショップでも、インフレで商品の品質を下げているそうです。原価が高くなっているので。 永濱:日本の100円ショップはグローバル展開しているところもあります。ただ、日本で100円の商品でも、海外ではその2～3倍の価格で売られているようです。国内の100円ショップもいずれ値上げされるかもしれませんね。 『いまだに賃上げに抵抗している？…中小企業で賃上げが進む一方、大企業が賃上げしていない理由』へ続く。
永濱 利廣、エミン・ユルマズ
【関連記事】
- 【つづきを読む】いまだに賃上げに抵抗している？…中小企業で賃上げが進む一方、大企業が賃上げしていない理由
- 【前回の記事を読む】「日本経済にとってすごくいい流れ」…長い不景気を経験した日本に舞い降りた”日本経済復活”の「衝撃の起爆剤」とは
- 【はじめから読む】《バブル崩壊、中国だけでは止まらない》「空前の値上がり」で世界経済は破綻寸前…！各国のゼロ金利政策が招いた「エブリシング・バブル」の危機
- 日銀が「リーマン・ショックの最後の引き金を引いた」…日本経済を「完全に終わらせた」日銀が次に起こす「世界的バブル崩壊」
- 中国に勝ち目はない…「中国製EV関税」をめぐる米中対立、絶望的な状況におかれた中国の報復措置が日本に飛び火する可能性も
