プライベートクレジットとその投資家、黄金期の終わりを危惧
直接融資契約の弱点が露呈し、コベナンツが緩くなるにつれ、このケースが1回限りでは終わらないとの懸念を呼んでいる。
プライベートクレジットファンドの投資家であるパートナーズ・キャピタルのパートナー兼クレジット部門責任者、エマ・ビューリー氏は「ディールフローが低調なことからプライベートクレジットは混雑した状態になり、レバレッジが上昇すると共にスプレッドが縮小している」と述べた。「アッパー・ミドル・マーケットのシニア・ダイレクト・レンディングの機会はもはやそれほど魅力的でない」と話した。
アンタレス・キャピタルの資産運用責任者、ビベク・マシュー氏は「こうした需給のダイナミズムは浮き沈みするものだ。この市場が成長し続けるというのが、より広い意味での予想だと思う」と述べた。
銀行からの融資は再び増えているが、中堅・中小企業にとってはダイレクトレンダーが依然として有力な貸し手だ。ジェネラル・アトランティックは、家族経営企業や中小の起業家の成長・買収のためのプライベートファイナンスをターゲットにしている。
「限られた数のバイアウト企業主導の新規案件を巡る激しい競争を考えると、プライベートクレジットは投資の門戸を広げる必要がある」とボナンノ氏は述べた。
原題:Private Credit and Its Investors Fret the Golden Age Has Gone(抜粋)
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Kat Hidalgo