アパレルブランド「ヤンマ」神楽坂直営店が1周年 会津木綿の魅力伝える
アパレルブランド「YAMMA(ヤンマ)」初の直営店である神楽坂店(新宿区横寺町)が、11月1日で1周年を迎えた。経営はヤンマ産業(練馬区)。(市ケ谷経済新聞) 【写真】「YAMMA神楽坂」店内の様子 店主で同ブランドデザイナー山崎ナナさんは、2008(平成20)年に受注生産ブランドとして「YAMMA」を立ち上げた。その後、会津木綿との出合いを経て、会津木綿や天然素材を使ったコレクションを展開。全国約20カ所の契約店などで、定期的に受注会を行ってきたという。2015(平成27)年には、会津に位置する創業120余の木綿工場も事業承継し、現在は生地から自社で生産する。 顧客からの声で、直営店である同店を持つことに決めたという山崎さん。同ブランドを通して会津木綿の良さを伝えようと、約10年前からニューヨークにも拠点を置く。山崎さんは「コロナ禍を経て、ニューヨークでは日本への関心やものづくりへの興味が増している。ニューヨークの顧客から、『日本へ旅行する際に、商品を一度に多く見られる店があれば行きたい』という声も多く頂いていたことから、フルラインを展開できる直営店の必要性を感じていた」と話す。縁や出会いも重なり、神楽坂の「柿の木荘」2階に店を構えた。 1周年を迎えて、「当店を知らないと見つけられないような場所にあるので、ファンの方に支えていただいたからこそ今があると感じる。感謝の気持ちでいっぱい。これからは、近隣の方をはじめ、より多くの方に足を運んでいただけるよう努めたい」とも。 会津木綿は福島県会津に伝わる伝統工芸品。中厚の生地で、のり付けによって生まれる繊細な筋や独特の風合いが特徴。「会津の気候風土に根ざした生地は、夏は風通しが良く、冬には保温性を発揮し、年間を通じて快適に着られる。丈夫で長持ちするため、昔から野良着(日常の作業着)として親しまれてきたが、現代の生活シーンにも溶け込む魅力がある。手仕事が生み出す温かみや奥深さもまた、会津木綿ならではの美しさ。当店が、会津木綿を中心とした日本古来のものづくりの魅力を皆さんに伝える場所であり続けたい。ぜひ足を運んでいただき、愛着の湧くアイテムを見つけていただければ」と来店を促す。 11月22日~24日には1周年記念イベントも開催予定。山崎さんがニューヨークで見つけたアイテムを紹介するほか、会津ゆかりの品なども用意する。 営業時間は10時~17時。月曜・火曜定休。
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