スター・ウォーズをくすっと笑える田中達也流のミニチュアと“見立て”で表現「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」に行ってみた
スター・ウォーズファンにも、ミニチュアファンにもお楽しみの期間限定イベント「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」(~12月15日)にTokyo Art Vibes∞のロケ隊が行ってきました。 【写真】Have a Rice Trip! ?スター・ウォーズをくすっとできるアートで表現 Tokyo Art Vibes∞は海外に向けて、英語で日本のアーティストの魅力などを伝えているフジテレビのSNSです。今回、このイベントに、今年8月に展覧会を取材したミニチュア写真家で“見立て作家”の田中達也さんの新作ジオラマが展示されていると聞き、取材しました。 田中さんは小さい頃に祖母の家でスター・ウォーズのビデオを見て以来のスター・ウォーズファンで、2011年から毎日、Instagramで発表し続けている”日常にあるものを別の何かに見立てたミニチュア作品”にもスター・ウォーズものが何度も登場しています。 今回、東京・渋谷にあるホットトイズのフラッグシップ・ストア「トイサピエンス」でダークサイドにフォーカスした期間限定イベントが開催されるにあたり、「コラボレーションを」との声がかかり、このイベントのために8つの新作を披露することに。そして、田中さん自ら、どんな見立てをしたのか説明してくれました。 まずは「食らうどシティー」。「お米を雲に見立て、惑星都市の部分をワイングラスと食器と、惑星ベスピンの年の風景を食事に関するものだけで表現しました」と田中さん。英語タイトルはHave a Rice Trip! Nice(ナイス)とRice(ライス)の韻を踏んでいるのもさすがです! 日本語のタイトルで筆者が一番くすっと笑ったのが「惑星ホスで洗濯干す」。田中さんは、惑星ホスの名前から文字通り「干す」が浮かび、雪の山肌をタオルで、エネルギーを供給する基地の部品を洗濯ばさみで作ってみたそうです。日常生活感満載の洗濯物とスター・ウォーズの世界がすんなりマッチするのが田中マジックです。 洗濯ばさみもジオラマ隊員がそばにいると、それらしく見えるので不思議です。 田中さんがお得意の言葉の見立てであるタイトルからもう一つご紹介。リタイヤとタイヤをかけた「道なかばでリ“タイヤ”できない」。 こちらは「最新作の(ドラマシリーズ)『マンダロリアン』から何か作ってみたくて、名言『This is a way』から、道を表現したくて。劇中に出てくる修理店のハンガーがドーナツ型みたいに真ん中が空いていたのでのタイヤにして、ペンチや工具も入れて表現しました」と田中さん。まさに好きな映画を見て、次から次へとアイデアが湧き出るようです。 田中さんが「みなさんでも作れるのでは?」と話すのが「紙一重の勝利」。 「映画『スター・ウォーズ』本編のメイキングを見ると、結構アナログで、綿棒に色を付けて観客に見立てて撮影したりしているので、色鉛筆で表現して、周りの風景も色鉛筆に関係するもので作った方が面白いと思って、岩を紙で作ってみました」と田中さん。 「紙さえあれば砂漠の風景は作れるので、みなさんもマシンさえ買えば、実際作って楽しんでいただけるのでは」とのこと。腕に自信のある方はぜひトライしてみてください。 そして、田中さんファンにはおなじみの木に見立てたブロッコリを使った作品もあります。 田中さんは「ブロッコリは、どんな国でもどんな世代の人にも“木に見立てている”とわかってもらえるので、よく使っています。しかも花言葉は『小さな幸せ』で、ミニチュアにぴったりなのです。こちらの作品は惑星エンドアに引っかけ、インドアと付けました」とのこと。 田中さん×スター・ウォーズ作品はあと3つありますので、お楽しみに。そもそも、このイベント期間中はここでしか見られないスター・ウォーズものが盛りだくさんです。