大の里、24歳の誕生日を機に自身と二所ノ関部屋へ「Wの誓い」
5月の大相撲夏場所で史上最速となる初土俵から所要7場所で賜杯を抱いた小結大の里(23)が5日、茨城・阿見町の二所ノ関部屋で名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向けて本格的な稽古を再開した。同部屋付きだった中村親方(元関脇嘉風)の独立で部屋の環境が大きく変化する中、7日に24歳の誕生日を機に「Wの誓い」で自らを鼓舞した。 【写真】父・中村知幸さん、母・朋子さん、妹・葵さんと笑顔で記念写真におさまる大の里 歴史的な快挙だった夏場所は、もう過去でしかない。1週間の休息を終えた大の里は四股、すり足など基礎運動で汗を流し、頭を切り替えていた。 「(優勝は)終わったこと。名古屋場所へ向けてエンジンをかける」 7日は24歳の誕生日。新たな一年が始まる。昨年夏場所で初土俵。1年後の夏場所では入幕3場所目の新三役で初優勝。「想像もしなかったし、いい1年間だった。(24歳も)常に上へ上へと、現状に満足することなく高みを目指して頑張りたい」と決意を新たにする。 環境も変わった。部屋付きだった中村親方が「中村部屋」を創設して1日付で独立。3日に幕内友風や新十両嘉陽ら8人の力士らと部屋を離れた。大の里は、部屋では序二段力士(38)、新潟・海洋高-日体大で先輩の十両白熊(25)に次ぐ3番目の年長力士に。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「部屋を引っ張っていきなさい」と自覚を促された。 「新たな二所ノ関部屋が始まった。白熊関と僕が先頭に立って、目配り気配りをして若い衆を引っ張っていくことが大事になる」。自身と部屋への「Wの誓い」が、器を大きくする。(奥村展也)