闇バイト連続強盗「資金管理役」の26歳女逮捕 ネット銀行口座に被害金が振り込み
首都圏で相次ぐ強盗事件で、初めて「資金管理役」の女が逮捕されました。 【画像】伝統的受け渡し「デッドドロップ」でなく…指示役への捜査進展も
■埼玉・所沢で強盗 7人目の逮捕者
京都府からおよそ6時間かけて移送されてきました。 目をつむったまま微動だにせず、警察署に入ってきた女。強盗致傷などの疑いで逮捕された、京都市の職業不詳・武藤恵子容疑者(26)です。 武藤容疑者は今年10月、埼玉県所沢市の住宅で高齢夫婦が襲われ、現金およそ16万円が奪われた事件で犯行グループの資金の管理をしていたとみられています。 この事件を巡っては、これまでにも実行犯などが逮捕されていて、今回で7人目の逮捕者です。警察は、武藤容疑者が実行犯に報酬の支払いや犯行に必要な資金の工面をしていたとみています。 警察幹部 「強盗を実行するには、不可欠な容疑者だったとみている」 一連の闇バイト強盗事件では、現金の受け渡し場所の多くは公園の公衆トイレで、「デッドドロップ」と呼ばれる手法で受け渡しが行われていました。 元警視庁公安部 松丸俊彦氏 「デッドドロップというスパイの伝統的な情報の受け渡し技法があるが近い形。受け渡し人と受取人が接触することなく、物や情報の受け渡しをする。約束された場所、指定された場所に物を置いて、それを時間差で回収にいくというやり方」
■容疑者のネット銀行口座に被害金
しかし、今回はデッドドロップではなく、武藤容疑者のインターネット銀行の口座に被害金が振り込まれているのが確認されていて、専門家は指示役への捜査が進展する可能性があると指摘します。 松丸氏 「デッドドロップのほうは運び屋とか受け子のような立場。実行役の一人。今回の逮捕者は資金管理役なので、役目がもう少し段階が上というか。分配の金額、割合の指示があってそれに基づいて行う人なので指示役に近い容疑者ですよね。捜査はかなり進展していると思う」 武藤容疑者は、取り調べに対し「身に覚えがありません」と容疑を否認しています。 (「グッド!モーニング」2024年12月4日放送分より)
テレビ朝日