失われた海草藻場の復元にロボットが一役 米
監視が成功の鍵
リーフジェンのチームはグラスホッパーに手応えを感じ、環境復元の規模拡大の可能性を前向きに捉えているものの、オークス氏は復元した海草藻場の監視と維持こそが確実な成功への鍵になると強調する。 「復元を現在進行形のプロセスとして考えるのが重要だ。一度限りのプログラムというわけではない。海草を殺してしまう事象は今後も多く発生するだろう」(オークス氏) 年月と共に生じる変化を捉えるため、リーフジェンと提携する複数の企業が海草の監視や報告、評価に特化したテクノロジーを提供する。 オークス氏は、地元の共同体が中心となって海草を長期的に世話する態勢を確実に作り上げると説明する。 「重要なのは、我々が高価なロボットや派手な機材と共に現れて『全て解決します』と宣言するわけではないということだ」と、オークス氏。「我々は魚のためにより多くの生息地を作り、海水をより清潔にし、雇用を増やしている。全ては人間として求めることだ。だからこの事業にも取り組みたいし、事業を無理のないコストで利用できるようにしたい」と抱負を語った。