悲観ムード漂う「岸田禍」相場の意外とシンプルな"内実"
株式市場に対して厳しい姿勢を示す岸田首相。これが1月の相場急落の遠因になったとして「岸田禍」と揶揄する声も聞かれる(写真:ブルームバーグ)
相場の格言に「森を見て木を見ず、木を見て森を見ず」なるものがある。相場全体(指数)ばかり見て個別株を見てないのはよくないよ、(逆に)個別株ばかり見て相場全体を見てないのもよくないよ、ということだ。 日本株の相場全体(森)はアメリカ株の顔色をうかがって上げ下げしているだけだし、個別株(木)は決算発表シーズンでハイボラティリティ化。森だけ見ていては木はわからないが、「木を見たところで森がわかるのか?」とも思うが、どうなのだろうか。 2月に入って随分落ち着いた(だだ下がり地合いではなくなった)日本株。それくらいひどかった1月相場だが、1月相場を“相場の格言”に従って見てみると、何だか見えてくるものがあった。森(相場全体)から木(個別株)に目を移すと、森の中で何が起きていたのかが浮かび上がる。今回はこれを紹介したい。
本文:1,996文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
岡村 友哉