【世界初】山で海の魚を養殖 淡水魚と海水魚が共存できる!岡山理大が開発“魔法の水”とは?
世界初!ベニザケの陸上養殖に成功
さらに、養殖が難しいと言われていたベニザケの陸上での養殖に世界で初めて成功。 ベニザケは生まれて数年間川で過ごしその後、海で約3年過ごすという生態。 山本俊政准教授: 淡水と海水を行き来してるんですが、ものすごく病気に弱いんですよ。好適環境水の魚病への抵抗力はこういったところが成果になっている。アニサキスというのは海由来の寄生虫なので、好適環境水で出荷まで行うということはアニサキスに感染するリスクはゼロになります。 本来、生で食べることが難しかったベニザケですが、養殖することでアニサキスなどの寄生虫に感染するリスクがなくなり、刺身でも食べられるようになったんです。 好適環境水を使った養殖は現在、岡山理科大とNTTが共同し、福島や宮崎などでも行われています。 2023年、福島ではこのベニザケが販売され、刺身など生食用のものが人気で完売。 さらに宮崎県では、世界最大級のハタ「タマカイ」の養殖が行われ、2024年2月に世界初の陸上養殖成功を発表。タマカイは主に熱帯域に生息する高級魚で、乱獲によってその数が減少。絶滅危惧種に指定されています。そんな希少なタマカイも養殖で誰でも食べられるようになるかもしれません。 山本俊政准教授: 安く高級な魚を作っていくというのはこれからどんどん始まる。海がなくても海の魚を育てて、いつでも旬、いつでも大漁。食料危機の切り札になればと思っています。 (『めざまし8』 2024年4月16日放送より)
めざまし8