Z世代の6割は「私生活の充実」を重視しているって本当ですか? 私の娘も「のんびり働きたい」と言っていましたが、十分に稼げているのか心配です…。
給与に対するZ世代の不満の実態
次に、給与に対するZ世代の不満についての調査結果を紹介します。One人事株式会社が行ったZ世代を対象とした「会社からの評価に関する調査」では、自分の給与について約60%のZ世代が「低い」と感じていることが分かりました。 主な理由としては、「物価が上昇しているのに昔ながらの給与額」「基本給が上がらない」「残業しなければ手取りが20万円に達しない」「労働量に対して賃金が釣り合っていない」「負担する責任に対して報酬が不十分」といった意見が寄せられました。 一方、「高い」と答えた人は11.3%と少数派でした。
Z世代が目指す理想の年収
最後に、Z世代が理想とする年収についての調査結果を紹介します。 ヒューマンホールディングスが行った「Z世代の仕事観と自己実現に関する調査」では、将来目指す年収を尋ねたところ、男女ともに「400万~500万円」(男性14.6%、女性18.8%)が最も多く、次に「500万~600万円」(男性14.4%、女性18.4%)が続きました。 男女間での目標年収において大きな差はなく、男女ともに似た範囲の年収を目指しています。このことから、性別に関係なく、Z世代全体が安定した収入を重要視していることが見て取れます。
Z世代の約6割が「私生活の充実」を重視しているという調査結果は事実
Z世代は、従来のように「仕事が人生の中心」とする考え方よりも、プライベートを優先し、「のんびり働きたい」「仕事は生活を支えるための手段」と考える人が多い傾向があります。 ただし、一方で収入の面で不安を抱える若者も多く、Z世代の約6割が現在の給与に満足していないと答えています。これは、物価の上昇や給与水準が生活に見合わないと感じているためです。 希望する働き方と収入のバランスがとれるよう、長期的なキャリア設計や必要なスキルアップについて親子で話し合うと、収入の安定を図りながら私生活も充実できる道が見つかるかもしれません。 出典 SHIBUYA109 lab.調べ 「 Z世代の仕事に関する意識調査」(PR TIMES) One人事株式会社 【Z世代調査】給与や賞与にも影響する!?Z世代に聞いた!「会社からの評価に関する調査」(PR TIMES) ヒューマンホールディングス Z世代の仕事観と自分らしさに関する調査2024 vol.1 将来の目標年収は「400~500万円」が最多/Z世代が考える「自分らしい働き方」とは? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部