ドジャース・大谷翔平投手（AP）

◆米大リーグ　ヤンキース―ドジャース（８日・米ニューヨーク州ニューヨーク＝ヤンキースタジアム） 【動画】大谷翔平の第２打席、勝ち越しの左前タイムリーヒット！ 　ドジャース・大谷翔平投手（２９）が８日（日本時間９日）、敵地・ヤンキース戦に「２番・ＤＨ」で先発出場。１―１の３回１死一、三塁の第２打席は２試合、１２打席ぶり安打となる勝ち越しの左前適時打を放った。外角攻めを受ける中、９５・１マイル（約１５３キロ）直球を逆らわずにはじき返した。 　この日のヤ軍先発は超変則左腕・コルテス。過去の大谷との対戦では一度モーションを止めたり、横手から投げたり、タイミングを狂わせようと大わらわ。球審がタイムをかけられるほどの投球を見せたこともあるが、この日の初回は普通の投法で空振り三振に仕留められていた。３回も走者がいたため変則投法は見られなかったが、大谷がしっかり対応した。 　エンゼルス時代の大谷は同球場で１３試合に出場。打率１割３分ながら、６安打のうち４本がホームランとなっていた。昨季も開場１００周年記念試合で先制２ラン。２１年には３連戦のカード初戦にヤンキースタジアムでは自身初安打となる先制ソロを放ち、２戦目には２打席連発をマーク。リアル二刀流で出場した３戦目には投手として１回持たず７失点でＫＯされたが、確かな爪痕を残してきた。 　しかし、ドジャース・大谷として初めて聖地を訪れた前日７日（同８日）の試合では５打数無安打で４試合ぶりのノーヒット。延長１０回２死一、二塁では打球速度１０７・８マイル（約１７３・５キロ）の鋭い当たりを放つも一ゴロ。野手の正面をつくなど運もなかった。 　大谷にとって例年得意としている６月だが、今季はここまで６試合で打率１割９分２厘と低調だった。大谷の他にもベッツ、フリーマン、ヤ軍にもジャッジ、スタントンとＭＶＰ受賞経験のある打者が５人集結しているワールドシリーズ“前哨戦”。カード３連戦全てが全米中継という注目の東西強豪対決で、現代を生きる二刀流の復調に期待がかかる。