ホンダ「バモス」がワンボックスに変貌! 2代目は広い室内空間を実現したミッドシップレイアウトで109.5万円~【今日は何の日?6月25日】
●N-VANにバトンタッチして大ヒット
バモスは、ターボの追加や2003年には様々なアレンジが可能な派生モデル「バモス・ホビオ」を発売するなど商品力強化を図ったが、2010年を過ぎると徐々にその個性も色あせ、人気は右肩下がりになった。それは、設計の古さが目立ち始めると共に、利便性や居住性により優れ、より新しい軽のハイトワゴンやスーパーハイトワゴンが市場を席巻したためだ。 結局、2代目バモスは2018年5月に生産を終了。その直後の7月に、バモスの実質的な後継車であるNシリーズの商用車「N-VAN」がデビューした。 N-VANは、N-BOXをベースにしたFFでエンジンをボンネットに収めるボンネットバン。その特徴を生かし、フロアを低床化させて運転席を除いて車内全体がフラットな荷室になる画期的なレイアウトを実現。また、軽バン初の助手席側Bピラーレス構造により、助手席側に1580mmという広大な開口幅をもたらし、乗降性や積み下ろし性を大きく向上させたのも大きなストロングポイントだ。 N-VANは、乗用車感覚のワゴンとして、キャンプや車中泊などのニーズにも応えられる幅広い用途で使える個性的な商用バンとして人気を獲得し、今秋(2024年)には「N-VAN e:」の発売が予定されている。 ・・・・・・・ ホンダのミッドシップ・レイアウトは、ホンダ初の4輪自動車「T360」から踏襲され、その後MRの優れた運動性能を生かしたスポーツモデルSシリーズやNSXで採用。一方で、商用車「アクティ」や「バモス」への採用は、広くフラットで使いやすい車室と荷室スペースを確保することを追求して生まれた実用性重視のMRなのだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純