【月550円弱の値上げ】どうしてこんなに電気代が値上げされるんですか?今後は値下げされないのでしょうか?
2021年秋ごろより、電気代の値上がりが続いています。暖房や冷房の使用を控える、電気を小まめに消すなど節約に努めている方も多いでしょう。2024年6月からは電気代が500円以上値上がりすることが決まっています。電気代の値上がりはいつまで続くのか知りたい方や、電気代を少しでも節約する方法を知りたい方もいるでしょう。 本記事では、電気代が値上がりする原因や電気代をおさえる工夫などを紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
電気代が値上げされる理由
電気代の値上げが続く理由には、いくつもの原因があります。国が電気・ガス価格激変緩和対策事業(激変緩和措置)の終了を決めたのもその1つです。1kwあたり10円未満の補助でしたが、電気を多く使うほど恩恵を受けられていました。 また、複合的な原因のため、たとえ1つの問題が解決しても、電気代はすぐには下がらない可能性が高いです。 本項では、電気代の値上がりが続く理由を3つ紹介します。 ■燃料価格の高騰 ロシアのウクライナ侵攻、中東情勢の不安定化、世界的な原油や石炭の需要増加などによって、燃料価格の高騰が続いています。 日本の発電は火力発電が主流です。原子力発電所は停止中か廃止措置中で、発電力が低下しています。火力発電は石炭・石油・天然ガスを利用して電気を作るため、燃料高騰の影響を受け、発電コストが上がっているのです。 ■再エネ賦課金の値上げ 再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーによる発電の普及を目的に利用される賦課金です。再エネ電力の買い取り量が増えるほど再エネ賦課金も上がっていく仕組みで、2012年以降値上がりの一途をたどっています。 値上がった再エネ割賦金の一部は電気料金に転嫁されるため、値上がりの一因となっています。再生可能エネルギーの買い取り量が減らない限り、再エネ割賦金が値下がりする可能性は低いでしょう。 ■国内の電気の供給力不足 2011年に発生した東日本大震災によって発生した原子力発電所事故の影響で、国内の原子力発電所の大半が停止や廃止予定になっています。また、火力発電所の廃止や休止も相次いでおり、国内の電力は供給不足が続いている状況です。 供給に対して需要が高ければ、ものは値上がりしていきます。電力も同様に需要が増加して供給が追いつかなければ料金はこれからも上がっていくでしょう。