100日足らずで4回も噴火 アイスランドの火山から溶岩
グリンダビーク、アイスランド、3月19日 (AP) ― アイスランド南西部で100日足らずの間に火山が4度の噴火を繰り返し、グリンダビークの町に溶岩流が迫っている。 アイスランドの気象庁によると、この噴火によってレイキャネス半島のスコーフェル山とハガフェル山の間に、長さ約3キロの亀裂が入り、3月16日の夕方にはこの地域一帯に赤い光が広がったという。 気象庁は数週間前から、マグマが地下に蓄積しており、噴火の可能性があると警告していた。 国営放送RUVによると、噴火が始まった16日の夕方、アイスランド有数の観光名所である温泉施設「ブルーラグーン」から数百人が避難したという。 アイスランドの主要空港であるケフラビーク空港では、発着便の混乱は報告されていない。 噴火現場は、海岸沿いの町グリンダビークから北東に数キロの地点で、人口3800人の住民は12月18日の噴火前に避難している。 首都レイキャビクの南西約50キロに位置するグリンダビークでは、スバルツェンギ火山が昨年11月、約800年ぶりに目覚め、町の北側に大きな地割れが発生した。 同火山は12月18日に噴火、溶岩流は町の反対方向に流れたが、1月14日に起きた2度目の噴火がでは、町に向かって流れてきた。どちらの噴火も数日で終わり、3回目の噴火は2月8日に始まり、数時間で終息した。 最初の噴火以降強化されてきた防御壁が溶岩流の一部を食い止めたが、数棟の建物が溶岩に飲み込まれた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)