さとうほなみ”莉紗”の暴走がヤバい… 次回に待ち受けるさらなる修羅場とは?『わたしの宝物』第8話考察レビュー
莉紗(さとうほなみ)の暴走が止まらない…。
宏樹から「妻はその相手のことをずっと大切に思っています」と告げられたとき、冬月は何を思っただろうか。 美羽と冬月はすでに別れを選んでいるが、はじめは真琴、今回は宏樹と莉紗により切ったはずの糸がまた再生しようとしていた。繋がれるべきではない大切な人と再び巡り合ってしまうこと…それはある意味、冬月、そして美羽にとって“罰”と等しいものなのかもしれない。 美羽が不倫と托卵に至った経緯には宏樹の行いがあるが、決心するきっかけとなったのは冬月死亡のニュースを目撃したことだった。いってみれば莉紗が冬月の死を偽装したことで歯車が回り出したのだから、彼女は美羽を責めることはできないはず。 それなのにできてしまうのは莉紗が事実を知らないからだが、許せない人が目の前にいると自分の罪を棚上げして相手を責めてしまう…莉紗が言うように「人間って愚か」だな、と。 冬月を傷つけた美羽の存在に、行き場をなくした冬月への想い。心のブレーキが効かなくなった莉紗の暴走は止まらない。第9話では、さらなる修羅場が待ち受けており、また冬月が栞の存在に気づきつつある展開に。最終話への、カウントダウンが始まった。 【著者プロフィール:西本沙織】 1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
西本沙織