栃木県知事に福田富一氏が6選 現職知事で全国最多 LRT延伸強調
栃木県知事選が17日投開票され、現職の福田富一氏(71)=自民県連・公明県本部推薦=が、新顔でとちぎコープ生協の元専務理事針川佐久真氏(74)=共産推薦、社民県連合支持=を破り、6選を確実にした。現職の知事で6選は全国最多。当日有権者数は158万5379人、投票率は32・05%(前回38・73%)だった。 【写真】支持者を前にあいさつする福田富一氏=2024年10月31日午前8時26分、宇都宮市馬場通り1丁目、山下龍一撮影 多選の是非や、次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸などが争点となった。福田氏は多選であることは認めつつ、判断は有権者に委ねると説明した。 県選出国会議員や県議らから幅広い支援を受けた福田氏は「安定した県政の継続」を前面に打ち出し、県内各地を積極的に遊説した。佐藤栄一・宇都宮市長との緊密な連携ぶりも強調し、LRT延伸を支援していく考えを示した。 市町重視の姿勢から、「工夫しながら街づくりをする支援をしっかりやっていく」ことの必要性も強調した。高齢化や過疎化が進む中、市町の合同整備事業への県による支援の必要性を訴え、支持を広げた。(石原剛文)
朝日新聞社